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自律性の育成の観点からみる反転授業の可能性-長期的な観察から-

研究課題

研究課題/領域番号 19K13265
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分02100:外国語教育関連
研究機関長崎大学

研究代表者

奥田 阿子  長崎大学, 言語教育研究センター, 助教 (60631249)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2023年度)
配分額 *注記
910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
キーワード反転授業 / 自律性 / 長期的考察 / アクティブラーニング / 定量的データー / 予習 / 授業計画 / 自律性の育成 / 長期的観察
研究開始時の研究の概要

反転授業とは、授業と宿題の役割を「反転」させ、授業時間外にデジタル教材等により知識習得を済ませ、教室では知識確認や問題解決学習を行う授業形態のことを指す(重田, 2014)。本研究では、英語科目に反転授業を導入し、これまで研究されてこなかった自律性の育成という観点から短期的・長期的両方の時間軸で検証を行い、自律性が英語力の伸び、英語学習時間の推移といった個々の項目に如何なる形で投影されるかを明らかにするものである。

研究実績の概要

本研究は、自律性の育成の観点から反転授業の効果を検証している。反転授業とは、教育手法であり、授業での直接指導をビデオやオンライン教材による自宅学習に置き換え、学校での時間を実際の問題解決や討論、グループ作業などのアクティブラーニングに充てる手法である。学校では、自宅学習で学んだ知識を活用して、教員のサポートを受けながらより深い理解を目指す活動を行えることから、自宅学習が困難な自律性の低い学生にも継続的な学習を促せる手法であると考えている。また、自律性を高めるためには、授業中に学習目標の明確化、問題解決力の強化、対話と協力の促進、内省する機会を提供することが肝要である。
2023年度は、育児休暇から復帰し、これまで通り、教養教育課程の英語授業を担当することができた。授業では、反転授業を取り入れ、授業活動はグループ作業を中心に行った。具体的には、前半はe-mailの書き方、後半はプレゼンテーションについて、学習目標を明示したビデオ教材を作成し、提供した。授業ではグループで協力しながら課題の添削作業を行ったり、プレゼンテーションの練習動画を撮影するなど、対話と協力、内省を意識した授業を行った。
自律性の育成ができているかどうかについて、初回授業、期末試験時に行った2回のアンケート調査、自宅学習の時間、成績など定量的なデータを収集した。アンケート調査では、自分自身で学習目標を設定したか、学習活動において、どの程度自分で計画を立てて実行したか、学習に際して、自分で資料や情報をどの程度探し出していたか、など自己調整学習に関する質問を含めた。自宅学習の時間は、ビデオ教材の視聴時間、回数、課題にかけた時間などを総合的に鑑みた。成績については、小テスト、期末試験の点数及び総合的な成績評価も含めている。
以上、2023年度は、授業実施とデータの収集を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

育児休暇中の2022年度に教養教育課程の英語科目においては、大幅なカリキュラム変更があり、育児休暇前と同様の授業を行うことが困難になった。授業回数は、15回から7回へと変更されたため、授業内容及びビデオ教材の修正を余儀なくされた。授業回数の減少に伴い、2020年度、2021年度とのデータ比較ができず、長期的な考察が難しくなり、データの収集を一から行わなければならなくなった。
当初は、2023年度には、これまでの全てのデータを分析し、本研究結果をまとめる予定であったが、2024年度も引き続き、データを収集し分析する作業が必要となり、進捗としては遅れている状況である。

今後の研究の推進方策

長期的な考察を行うためには、最低2年分のデータが必要であると考える。よって、2024年度も引き続き、同内容での授業を実施し、アンケート調査、学習時間の調査、成績についてデータを収集し、分析を行いたい。
また、2021年度以前に収集したデータにおいても、2023年度以降のデータと比較することで、自律性の育成の観点から共通する項目を洗い出し、授業回数に影響されない要因について分析を行う予定である。

報告書

(5件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2022 2021 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] コロナ禍におけるオンライン授業による反転授業のあり方2021

    • 著者名/発表者名
      奥田阿子
    • 雑誌名

      長崎大学言語教育研究センター論集

      巻: 9 ページ: 16-27

    • NAID

      120007019630

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] Cases of Remote English Teaching in Universities During the COVID-19 主体的な学びを促すCOIL型授業の試み2022

    • 著者名/発表者名
      奥田阿子
    • 学会等名
      大学英語教育学会 第61回国際大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] オンライン授業による明示的文法指導の英語動詞習得における効果2022

    • 著者名/発表者名
      奥田阿子、隈上麻衣
    • 学会等名
      外国語教育メディア学会(LET)第61回全国研究大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 授業形態による学生の学習意欲の変化-コロナ禍における授業形態を模索する―2021

    • 著者名/発表者名
      奥田阿子
    • 学会等名
      大学英語教育学会 九州・沖縄支部 第 32 回支部研究大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 難しい内容に挑戦するための授業設計―反転授業の可能性2019

    • 著者名/発表者名
      奥田阿子
    • 学会等名
      The 31st Conference of JACET Kyushu-Okinawa Chapter
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [図書] 映像で巡る海外のキャンパス - Talking About Our Campus2021

    • 著者名/発表者名
      小笠原 真司,奥田 阿子, 廣江 顕, 木戸 康人, COLLINS William
    • 総ページ数
      90
    • 出版者
      英宝社
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-12-25  

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