研究課題/領域番号 |
19K13274
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
半沢 蛍子 東京理科大学, 教養教育研究院野田キャンパス教養部, 講師 (20755772)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 繰り返し練習 / 自己修正行為 / 発話生成モデル / 外国語環境 / 繰り返し練習(Task repetition) / 自己修正行為(self-repair) / 発話流暢性 / 練習スケジュール / 練習(学習)スケジュール / 第二言語習得 / スピーキング能力 / 課題の繰り返し / スピーチモデル |
研究開始時の研究の概要 |
「同じ話題を反復する活動」がスピーキング能力の発達に効果的であるが、反復活動のどのような要因がスピーキング能力発達に寄与するかについては十分に明らかにされてこなかった。本研究では、反復活動中に繰り返し見られる言い直しや言い換えなどの「自己修正行為(self-repair behavior)」がスピーキング能力を発達させる要因だ考え、反復活動中の自己修正行為の種類とその変化を分析し、自己修正行為の変化がスピーキング能力の発達にどのような影響を及ぼしているかを明らかにする。
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研究成果の概要 |
繰り返し練習の効果は、繰り返しを行うことで学習者の焦点が内容から言語に移行することで現れる。本研究ではこの現象を学習者の自己修正行為(self-repair)から検証した。その結果、学習者の概念化に関する自己修正行為の頻度では変化が見られたが、形成化に関する自己修正行為の頻度では変化は見られなかった。さらに自己修正行為の頻度は流暢性の変化と相関しなかった。これは今回の対象となった学習者群の英語レベルでは、繰り返しを行うことで内容に対する注意が上がったとしても実際に言語を変化させられるだけの言語的な資源が不足していたためだと考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義は、繰り返し練習と自己修正行為研究という、これまで別々に行われてきた分野を統合して、自己修正行為から繰り返し練習の効果を検証した点にある。本研究によって、単純な繰り返し練習だけでは、日本のような学習環境(英語使用が授業内に限られている環境)では効果的な言語学習が起きづらく、何かしらの言語補助(例:モデル文の提示・繰り返し練習前後の言語活動)が必要であることが明らかになった。今後は繰り返し練習においてより有効な言語補助について検証を進めていく。
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