研究課題/領域番号 |
19K13280
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
董 玉テイ 福岡大学, 公私立大学の部局等, 講師 (60807030)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 発音教育 / 指導順序 / 練習間隔 / 発音指導 / 分散学習 / 集中学習 / 単母音 / 無気音・有気音 / 中国語教科書 / 初修中国語教科書 / 有気音・無気音 / 母音 / 子音 / 発音教授法 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は応用言語学の立場から、日本語母語話者専用の中国語発音教授方法を実現するため、期間内においては次の3点を目的として研究を実行する。(1)日本語母語話者にとって難しいと考えられる発音と難しくないと考えられる発音を、2つのクラスで異なる順序で導入し、より学習効果が高い順序を明らかにする。(2)同じ類似音のペアを、同じ練習回数でインプットした場合には、3-4日空けて練習する場合(集中学習)と週1回練習する場合(分散学習)のどちらのほうが学習効果が促進されるかを検証する。(3)これまでの成果を教育現場に応用することで、より効果的な発音指導の方法を実現することを目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では、董(2015, 2016, 2017, 2018)によって提案された調音方法をもとに、「指導順序」と「練習間隔」の観点から、学習効果を向上させる教授方法の実現を目指した。具体的には、まず日本語話者にとって難しいと考えられる発音と難しくないと考えられる発音を、2つのクラスで異なる順序で導入し、より学習効果が高い順序を明らかにした。次に、日本語母語話者にとって難しいと考えられる中国語の類似音のペアについて、4回の繰り返し練習を、3~4日空けて2週間練習する場合(集中学習)と週1回で1ヶ月行う場合(分散学習)、どちらの方法によって学習効果がより促進されるかを検証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、第二言語習得研究においても最適な文法指導順序や練習間隔を調査した研究が頭角を現している(Suzuki2017, 許ほか2018など)。しかし、管見の限り、中国語の発音習得に関する研究においては、指導順序、練習間隔といったの斬新な視点からアプローチしたものはいまだ行われていないため、本研究はこのようなブランクを埋めることができると考えられる。同時に、日本語母語話者のための効果的な発音指導法はいまだ開発されていないため、本研究の実施により、効果的な教授法の提案や良質な教材の開発が期待される。
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