研究課題/領域番号 |
19K13293
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
高橋 千佳 愛媛大学, 法文学部, 准教授 (30749833)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 国際共通語としての英語 / 外国語学習動機づけ / 項目反応理論 / 段階反応モデル / 項目応答理論 / 英語教育 / 第二外国語教育 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,英語および第二外国語を学ぶ大学生を対象として,国際共通語としての英語に対する態度が英語・第二外国語学習に与える影響を明らかにし,今後の指導法を学習動機づけ面に着目して探ることを目的とする。具体的には,「国際共通語としての英語に対する態度」を測る尺度を,項目応答理論の枠組みで分析・評価し,その尺度を利用した質問紙およびフォローアップインタビュー調査を行う。これにより,英語・第二外国語の学習動機づけおよび学習到達度に対する,国際共通語としての英語に対する態度の影響を明らかにし,今後の教育への鍵を探る。
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研究成果の概要 |
本研究は、事実上の国際共通語として英語が機能する現状を学習者がどのように捉え、そのような現状が彼らの英語および第二外国語の学習動機づけにどのような影響を与えているのか、また、教育面ではどのような改善を目指せるのかを明らかにすることを目的とした。縦断的インタビューおよび質問紙調査から、学習者が概ね上記の現状を前向きに捉え、実利的理由から英語を学習していること、文化への興味、将来希望する職業との関連など、様々な動機づけに支えられて第二外国語を熱心に学習する者がいる一方、英語が国際共通語となっていることで第二外国語学習の動機づけを失い、必修の学習期間の終了とともにその学習も終える学習者も確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、国内における第二外国語あるいは複数言語の学習動機づけに関する研究の不足を補い、日本人学習者の外国語学習の動機づけの特徴を明らかにした。共通語という英語が存在する中でも、学習者によっては第二外国語にも学習の意味を見いだし、熱心に両方の言語を学習していること、また、授業が必修の期間を超えて、各々のやり方で英語や第二外国語の学習を継続する様子などが明らかになった一方、学習者によっては、第二外国語の授業に困難を覚えるにつれて、英語さえできればよいと考え始める学習者も存在することが明らかになった。これらを手がかりとして、今後の高等教育機関における第二外国語授業への示唆を提供した。
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