研究課題/領域番号 |
19K13304
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 京都産業大学 |
研究代表者 |
小川 知恵 京都産業大学, 文化学部, 准教授 (40645107)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 英語教育学 / 第二言語習得 / 英語スピーキング / 言語テスティング / パフォーマンス評価 / 流暢さ / コミュニケーション達成度 / speaking assessment / CAF / 英語教育 / 英語コミュニケーション / アセスメント / スピーキング |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、日本人英語学習者の英語コミュニケーション能力の育成と、評価方法について研究する。 大学生がモノローグ型スピーキング・タスクに取り組む際に、話の組み立て方を訓練することで、コミュニケーションの達成度はどのように変容するかを分析する。分析方法は二種類あり、1点目は、複雑さ、正確さ、流暢さ(Complexity, Accuracy, Fluency: CAF) の観点から言語能力に関する分析を行う。2点目は、どの程度話を深められたか、首尾一貫していたかなどを踏まえた、コミュニケーション達成度についても評価を行う方法である。CAF指標とコミュニケーション達成度の関連性について明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究は、日本人英語学習者のスピーキング能力の育成とスピーキング評価について研究した。スピーキング分析は主にCAF 観点(Complexity:複雑さ、Accuracy 正確さ、Fluency流暢さ) に基づき評価される。しかし、一方で、CAF観点の分析のみでは、コミュニケーション達成度 (Pallotti, 2009)が見過ごされる傾向にある。本研究では、音声データをCAF指標で測る分析方法と採点者によるコミュニケーション達成度の評価の関連性を研究した。回帰分析により評価者の採点は、流暢さの数値によって説明されることがわかり、流暢さとコミュニケーション達成度の関連性について実証できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果の意義は、英語スピーキング力育成と評価について、①録音データを文字起こしをしてCAF指標で分析する方法と②採点者が評価する方法の2つに側面から探った点である。本研究によって、CAF指標の客観的な評価と採点者の主観を利用する評価の関連性について明らかになった。最終的には、英語スピーキングの流暢さを伸ばすことが、採点者の主観的な印象に影響することが明らかになり、研究結果を活かした指導法・採点評価・教材開発に貢献し、研究成果を広く言語教育の現場に使っていただくことができる。
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