研究課題/領域番号 |
19K13305
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 同志社大学 (2020-2023) 立命館大学 (2019) |
研究代表者 |
石野 未架 同志社大学, グローバル地域文化学部, 准教授 (20822836)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 応用会話分析 / 会話分析 / 教師教育 / 教室インタラクション / エスノメソドロジー / 教師の相互行為能力 / 英語教師教育 / 教室相互行為能力 / 介入会話分析 / リフレクション / ティームティーチング / マルチモーダル分析 / 英語教育 / 教師の権力維持 / IRE連鎖の利用方法 / 効果的なティームティーチング / 教師の権力 / 次話者選択の実践 / 教育社会学 / IRE連鎖 / 外国語教育 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は会話分析による知見を英語教師が利用するための方法を開発する応用研究である。 近年、会話分析を英語の授業研究に応用する研究が広がりつつあるが、その成果の英語教師へ還元は未だに不十分である。この問題の背景に、会話分析の知見が会話分析の訓練を受けていない英語教師には分かりにくく、利用しにくいという点が挙げられる。本研究では次の2つの課題に取り組むことでこの問題の解決を目指す。課題A)会話分析によって記述した知見を教師の実践に必要な知識に簡略化する規則の開発。課題B)教師が簡略化した知識を利用するための研修プログラムの開発。これらの開発によって、会話分析の知見を英語教師に還元することを目指す。
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研究成果の概要 |
本研究課題は会話分析による知見を教師が応用できるための方法を開発することであった。主な成果は会話分析によって記述した手続き的知識を教師の実践に必要な知識に簡略化する規則を開発したこと、そして簡略化した知識を教師が使用できるようなプログラムを開発したことである。前者の最大の成果は、2023年2月に和文書籍とし刊行している。後者の課題は1によって簡略化した知識を教師が実際に利用できるようにするための研修プログラムのは当初の研究計画から遅れながらも教職養成課程のプログラムとして開発を進めており、当該分野の世界的権威であるスウェーデンのOlcay Sert氏との国際共同研究に発展している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は既存の教室会話分析研究の知見を教師の実践の視点からさらに発展させた点である。特筆すべき点は2020年度に本研究課題の一部として発表した教育社会学研究の学術論文である。当該論文は2022年度に学会賞を受賞した点から教育分野で反響をよび、教師の権力性と会話分析の研究知見について議論の土台を設けることができたと考えている。社会的意義は、それらの知見を教員養成プログラムに還元する手法を開発した点である。社会的意義について特筆すべき点は、会話分析による知見を簡略化する手法についてまとめた和文書籍である。この書籍は教員養成課程でも使用されており、実践者にも還元できる知見である。
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