研究課題/領域番号 |
19K13312
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 北海道文教大学 |
研究代表者 |
沢谷 佑輔 北海道文教大学, 国際学部, 准教授 (10733438)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 英語授業 / UDL / ICT活用 |
研究開始時の研究の概要 |
小・中学校の通常学級には6%程度の割合で特別な教育的支援が必要な児童生徒が在籍していると言われている。しかし、一方で学校現場では支援が必要な生徒たちに十分な支援が行われていない状況にあり、すべての児童生徒たちが分け隔てなく授業に参加できる環境づくりが重要である。本研究では英語教師に焦点を絞り、全ての学習者の授業参加の実現に必要な学びのユニバーサルデザイン(Universal Design for Learning, 以下 UDL)の概念の理解の状況とICT活用に関する実態を調査し、UDLを取り入れた英語教師は授業でICTをどのように活用していくのかを明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、現在の現職の英語教師が、どのように支援が必要な生徒達に支援をしているのか、どのように授業でICTを活用しているかの現状を把握すること、そして日本人英語教師が、「学びのユニバーサルデザイン(UDL)」を意識した授業の利点や必要性を理解すると英語の授業でどのようにICTを活用するのかを調査することである。本研究の結果、現職の小学校、中学校、高等学校の教師たちは、学習者の発達段階や学年に応じた支援やICT活用を行っていることがわかった。また、英語の教職課程在籍の学生にUDLの指導をした結果、希望の学校種に合わせて指導の前後で授業中のICT活用の目的や認識の変化が異なることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学習者の様々なニーズに応じられるように、教師が柔軟な教材、指導技法や方略を提案するというUDLの考え方が注目されてきているが、英語授業におけるUDLの観点からの具体的なICTの活用に関する効果はまだほとんど調査されていないため、この分野における研究結果の蓄積はなされていない。本研究で得られた結果は、どのような学習者も分け隔てなく参加できる英語授業運営に向けた教材作りに大いに参考にできるものであり、さらにはICT活用やUDLに関する内容の教員の研修の指導項目の策定の一助となる。
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