研究課題/領域番号 |
19K13314
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 米子工業高等専門学校 |
研究代表者 |
鈴木 章子 (鈴木章子) 米子工業高等専門学校, その他部局等, 准教授 (00760539)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 内容中心教授法 / タスク / 内容言語統合型学習 / モダリティ / LRE / TBLT / task modality / CBI / 英語教育 / 学習者言語の評価 / フォーカスオンフォーム |
研究開始時の研究の概要 |
学習中の言語を使いながら内容を学ぶ内容言語統合型の授業の効果と重要性が認識されつつある。だが、具体的にどのように内容学習をベースに言語項目の習得を目指すかは非常に重要な課題であるとともに、日本のような外国語環境において未だ研究の蓄積が少ない。よって本研究では、高等専門学校において学生のニーズにあった内容言語統合型のユニットを先行研究のモデルを参照し作成する。目標言語項目を設定し、内容との関わりの中でその言語項目に注意を向け、文脈の中での使用が可能となるようなタスクを作成し実施する。その後、言語項目の学習と使用を、記述テストと産出テストにより検証する。
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研究成果の概要 |
本研究では、高校生を対象に内容言語統合型ユニットを作成し授業実施を行った。授業では受動態の学習に焦点を当てたタスクを実施し、2つのタスクモダリティ(筆記・口頭)ごとに学習者のタスク内インタラクションを分析し、受動態の学習効果を検証した。結果として、タスクに筆記の要素を含める方が、学習者の言語面への注意が高まること、タスクの目的に既習の文法項目の定着を含める際には口頭でタスクを実施することが効果的であるとの示唆が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、検定教科書の題材の学習を深め言語学習と両立させる内容言語統合型の授業ユニットを作成・実践した。その授業実践を学会で発表することで、具体的な授業事例を示すことができた。また、受動態に焦点を当てたタスクを作成し、モダリティ別の学習過程と学習成果の違いを検討することで、学習目標によるモダリティ選択の必要性を示すことができた。具体的には、様々な言語項目に焦点を当てたい時には筆記モダリティを、特定の既習文法事項を練習し定着を図る際には口頭モダリティを選択すると効果的であろうとの示唆が得られた。
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