研究課題/領域番号 |
19K13322
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分03010:史学一般関連
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研究機関 | 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所 |
研究代表者 |
宮崎 早季 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 研究系, プロジェクト非常勤研究員 (60835677)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 日系アメリカ人史 / ハワイ史 / ハワイ日系人 / 戦争の記憶 / 歴史と記憶 / 太平洋戦争 / 戦時強制収容 / 強制立ち退き / 第二次世界大戦 / ハワイ / 日系アメリカ人 / 戦時強制退去 / 立ち退き |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は三か年度を計画し、ハワイ日系人抑留・転居経験の既存の歴史叙述を考察し、新たな叙述を行う。どのように「記憶」が注目され忘れられたのかを検証するために、歴史的事実も含めて検証する。ハワイ日本文化センターやハワイ大学、日系アメリカ人市民連盟ホノルル支部などにより、1980年代ごろから収集されてきたオーラルヒストリー資料と、補償申請に関する法的文書などを用い、戦中戦後の「軍による立ち退き組」の経験を記述し、彼らの「記憶」の扱われ方を明らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究は、ハワイ日系人の戦争経験が、彼らの戦後にどのように影響を与えたのか、どのように語られてきたのかを検討するものである。近年、ハワイ日系人の戦時経験の中でも2002年に「再」発見され、2015年に国定史跡に指定された「ホノウリウリ抑留所」を中心とした、ハワイ諸島内での抑留経験が注目されている。実際にハワイ日系人の中で逮捕・抑留を経験したのは当時のハワイ日系人人口の一部に過ぎない。ハワイ諸島内で抑留をされた者以外にも、本土へ移送された者や、自宅から強制退去させられた者(立ち退き者)らもいるが、この3つの経験をしたものを合わせても、当時のハワイ日系人人口のおよそ2%にも満たないと見られている。その他のハワイ日系人の大多数は戒厳令の下、従軍したり、家業を続けたりして生活をしていた。多様な戦時経験を持つハワイ日系人だが、その経験には記憶されるものと忘却されるものがある。本研究では記憶される経験と忘却される経験の間にある記憶のパワーバランスに着目し、調査を行っている。 当初、本研究は3ヶ年度を計画しており、予定していたアメリカ合衆国本土での資料調査や参与観察などは2020、2021年度と行うことができなかった。2022年度はCovid-19の世界的パンデミックによる渡航制限が比較的軽くなったことから、11月にアメリカ合衆国カリフォルニア州スタンフォード大学において国際ワークショップに参加して、研究報告を行ったり、ハワイ州ホノルルで聞き取り調査を再開したりするなどした。また、報告した内容を論文化するなど、論文執筆や収集した資料の整理なども進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
Covid-19の世界的感染拡大状況による渡航制限緩和により、2022年度はアメリカ合衆国での研究報告、資料収集、聞き取り調査を行うことができた。また、論文執筆や収集した資料も整理をすることができた。
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今後の研究の推進方策 |
Covid-19の感染拡大に伴い、2020年度より調査予定などを大幅に変更せざるを得なくなったため、当初3ヵ年度を予定していた本研究を5年目の2023年度も本年度を最終年度とし継続する。2023年度は、論文執筆を行う。また、本研究の最終成果報告に向けて最終準備を予定である。
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