研究課題/領域番号 |
19K13327
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分03020:日本史関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
藤方 博之 東北大学, 東北アジア研究センター, 専門研究員 (40727674)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 日本近世史 / 出羽国村山郡 / 飛地領 / 年貢 |
研究開始時の研究の概要 |
大名の本拠地から離れた飛地領は、近世において一般的な所領形態の一つであったが、その地域運営や支配のあり方については、研究蓄積が比較的薄い状況である。 本研究では、非領国地域の出羽国村山郡に所在した、佐倉藩堀田家の飛地領(約4.1万石)を分析対象とする。同郡については、これまで地主制や、地域代表による合意形成といった点に関心が集まってきたが、分析は幕領に集中していた。その偏りは、史料の公開状況にも影響を受けている。そこで応募者は、本研究において、堀田家飛地領内の史料を把握・調査する段階から着手し、近世後期の飛地領における地域運営と、堀田家による支配の実相を究明することを目指す。
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研究成果の概要 |
旧佐倉藩飛地領(柏倉領、現・山形市と上山市の一部)に伝存した史料の分析成果に立脚して、論文その他の研究成果を発表した。その内容としては、支配・被支配関係の焦点である年貢徴収・納入のあり方をはじめ、地域側の出願内容と領主側の対応を分析することにより、領主による支配と村々による地域運営の実相の一端を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
飛地領は近世社会で一般的な所領形態であったが、従来飛地領であることに着目した研究は必ずしも多くなかった。本研究では村々による年貢納入や訴願内容の分析から、飛地領であることの特質抽出を意識しつつ支配・被支配関係の実相の一端を明らかにした。 また、本研究では関係史料を把握・調査する段階から着手し、複数の未整理史料群について目録作成・刊行、保存・公開態勢の構築に貢献した(他グループ主導の作業に協力したケースも含む)。
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