研究課題/領域番号 |
19K13328
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分03020:日本史関連
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研究機関 | 青山学院大学 (2022) 東京大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
谷口 雄太 青山学院大学, 文学部, 准教授 (80779934)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 中世後期 / 足利一門 / 大名 / 守護 / 武家の王 / 足利氏 / 分裂 / 統合 / 足利御三家 / 室町幕府 / 鎌倉府 / 柳田国男 / 都鄙 / 雅俗 / 東洋史 / 西洋史 / 武家 / 王 / 吉良氏 / 石橋氏 / 渋川氏 / 斯波氏 / 中世史 / 民俗学 / 考古学 / 国文学 / 太平記史観 / 新田氏 / 六分の一殿 / 虚構 / 血統 / 権威 / 血書 / 在京 / 在鎌倉 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、今川氏研究をこれまで以上に前進させるものである。そのために必要となってくる作業は、第一に、全国を対象として、南北朝~室町期に関する史料を網羅的に収集し分析すること、第二に、その際、当主のみならず、一族にも注目して今川氏総体の動きをとらえること、第三に、その上で、戦国期との接続も視野に入れ、中世今川氏の権力構造を眺望すること、の三点である。
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研究成果の概要 |
中世後期、足利氏の天下・体制の下で、その分身として都鄙(中央・地方)の支配に関与したのが「足利一門」の大名・守護である。本研究は、その関係史料(古文書・古記録・典籍類等)を網羅的・全国的に収集し、実証的・総合的に分析する作業を通して、これまで十分には検討されてこなかった足利一門大名・守護の具体的・基礎的な実態につき、事実関係を明らかにしようとするものであった。そこで得られた結果は①室町幕府の都鄙支配に関する全体的研究、および②足利氏・今川氏研究をはじめとする個別的研究に大別され、具体的には4年間で図書・論文・学会発表数40近くの成果を上げることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年の中世史研究において最も注目されているテーマの一つが室町幕府である。そうした幕府の全国支配において将軍足利氏の分身たる足利一門が決定的に重要な役割を果たしていたことは既に指摘されて久しい。特に、中央では「大名」として幕政に参与するとともに、地方では「守護」として地域支配を担当した有力な一門(ここでは「足利一門大名・守護」と呼称する)は室町幕府の列島統治を考える上で不可欠の存在である。それゆえ、足利一門大名・守護については一定の研究蓄積が存在しているが、なお個別・全体のいずれにおいても研究不足が看取された。そこで、本研究では足利一門大名・守護研究を推進し、中世史研究を深化させることに努めた。
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