研究課題/領域番号 |
19K13332
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分03020:日本史関連
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研究機関 | 大妻女子大学 (2022-2023) 名古屋大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
酒井 雅代 大妻女子大学, 比較文化学部, 講師 (30827655)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 日朝関係 / 対馬 / 朝鮮 / 江戸幕府 / 通訳官 / 幕末維新 / 外務省 / 倭館 / 近世日朝関係 / 釜山 / 近世東アジア / 近世日朝外交 / 日朝交流 / 日朝貿易 / 境界領域 / 異国船 / 通訳 / 東アジア国際関係 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、1850~80年における幕藩制的(近世的)外交システムから中央集権的(近代的)外交システムへの移行を、朝鮮王朝との外交関係の変容に焦点を絞って分析し、日朝関係史における近世から近代への史的展開を再構築しようとするものである。とりわけ折衝の最前線を支えた通訳官(朝鮮通詞・倭学訳官)に着目し、近世から近代にかけての日朝間の外交折衝事案を掘り起こしながら、通訳官の諸活動から、近世から近代への日朝関係の変容/継承の様相を明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究は、1850~80年における幕藩制的(近世的)外交システムから中央集権的(近代的)外交システムへの移行を、朝鮮王朝との外交関係の変容に焦点を絞って分析し、日朝関係史における近世から近代への史的展開を再構築しようとするものである。 とりわけ折衝の最前線を支えた通訳官(朝鮮通詞・倭学訳官)に着目し、近世から近代にかけての日朝間の外交折衝事案における彼らの諸活動から、日朝関係の変容/継承の様相を明らかにした。その結果、日朝外交が国家間関係としては「転回」するなかで、外交を支えた通訳官の活動の連続性がある程度見えるような成果が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
通訳官が主に担ってきた現実の外交交渉の活動を具体的に追究し、彼らの果たした役割を詳細に再現することによって、マクロでは近世から近代への「転回」ととらえられてきた当該期日朝関係の変容/継承の問題を、よりミクロな視点から再構成できる。これは、近世=「友好」の時代、近代以降=「険悪」「支配」の時代と二項対立的に描かれる従来の日朝関係の見方から脱却するものであり、日本史・朝鮮史研究に視座の転換を促すこととなる。
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