研究課題/領域番号 |
19K13333
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分03020:日本史関連
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
谷 徹也 立命館大学, 文学部, 准教授 (10781940)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 豊臣政権 / 中近世移行期 / 都市史 / 首都論 / 日本近世史 / 伏見 / 名護屋 / 畿内・近国 / 三都 / 蒲生氏郷 / 京都 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、京都・伏見・大坂(さらには淀・名護屋、江戸・駿府)を複数の首都として捉え、それぞれの役割と関係性を検討することによって、近世初期における首都の多元性、江戸時代の三都との継承関係を解明することを目指す。その具体的な作業としては、京都の国家的位置づけ、伏見における武家統合と廃城の歴史的意義、軍事要塞としての大坂の重要性について検討を行い、比較のうえで総括・提言をする予定である。
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研究成果の概要 |
本研究は、近世成立期における首都の多元性を、豊臣秀吉の「首都」である京都・大坂・伏見の関係から考察したものである。従来の近世「首都」論では、首都は単一であることを暗黙の前提に議論がなされてきた。しかし、秀吉や当時の人々の認識を分析した結果、豊臣期の「首都」はむしろ複数が併存していたことが常態であり、そうした観点から江戸時代の「首都」についても捉える必要があることを論じた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、東京への一極集中のあり方が見直されつつあり、文化庁の京都移転など、首都機能の分散に関する議論が活発化している。本研究は、日本において、著名な古代の福都制以外の時期にも「首都」が複数存在した可能性を指摘した。こうした成果は、今後の首都のあり方を考える上でも重要な論点を提示しえたものと思われる。
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