研究課題/領域番号 |
19K13340
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分03020:日本史関連
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研究機関 | 県立広島大学 |
研究代表者 |
大知 徳子 県立広島大学, 公私立大学の部局等(広島キャンパス), 特命講師 (50549243)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 厳島神社 / 大願寺 / 宮島 / 大願寺文書 / 野坂文書 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、宮島に伝来する文書のうち、「野坂文書」をはじめとする『広島県史古代中世資料編』Ⅱ・Ⅲ(厳島文書編1・2)に未収録の中世文書を活字化し、「野坂文書」のうち近世文書と、未整理の「大願寺文書」及び「上卿文書」の編年目録を作成・分析することにより、中近世移行期における厳島神社の継承と変質を明らかにしようとするものである。
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研究実績の概要 |
厳島に伝来する「厳島野坂文書」、「御判物帖」、「巻子本厳島文書」、「新出厳島文書」、「野坂文書」、「房顕覚書」、「大願寺文書」等3100通余りの膨大な中世文書は、昭和50年代に刊行された『広島県史 古代中世資料編』Ⅱ・Ⅲ(「厳島文書編」1・2。以下、『広島県史』と略す)において活字化されている。戦後行われた嚴島神社を中心とする中世史研究の多くは、『広島県史』に収録されている古文書に依拠している。しかし、本来ならば『広島県史』に収録すべきだった中世文書(「野坂文書」、「大願寺文書」)が別に存在していることは早くから知られていた。 そこで本研究では、厳島に伝来する文書のうち、「野坂文書」と「大願寺文書」について、『広島県史』未収録の①中世文書、②中近世移行期の文書、そして③中世文書の写について追跡調査をおこない、目録を作成し、全容を把握することを目的として取り組んだ。 これにより、「野坂文書」及び「大願寺文書」の中から新たに多数の中世文書を発見し、所蔵者の許可を得ることができた「野坂文書」21点、「大願寺文書」19点の翻刻を、解説を付して研究成果報告書にまとめ、令和6年3月末に発行した。昭和53年(1978)に『広島県史 古代中世資料編』Ⅲが刊行されてから40年以上を経て厳島関係文書をまとまって紹介することができた。また、研究期間中に「大願寺文書」を用いて明らかにした成果については、次の学会において口頭発表した。 ①「近世における本願大願寺の活動」(2021年度広島史学研究会大会・日本史部会報告、令和3年10月31日)、②「厳島本願大願寺と毛利氏」(2023年度広島史学研究会大会・日本史部会報告、令和5年10月29日) 加えて、研究論文「大内氏支配下における厳島本願大願寺の活動」を『史学研究』に投稿した(『史学研究』319号に掲載予定)。
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