研究課題/領域番号 |
19K13373
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分03030:アジア史およびアフリカ史関連
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研究機関 | 埼玉大学 (2022) 成蹊大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
久保 茉莉子 埼玉大学, 人文社会科学研究科, 准教授 (90807900)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 中国法 / 近現代 / 日中戦争 / 法学 / 戦時法 / 法学者 / 法学雑誌 / 中国法学 / 戦時 / 刑事裁判 / 刑法 / 刑事訴訟法 / 中国近現代史 / 中華民国 / 第二次世界大戦 / 中華人民共和国 / 法学専門雑誌 / 法律家 / 中国 / 刑事 / 裁判 / 法 |
研究開始時の研究の概要 |
中国・台湾各地の公文書館に所蔵される刑事訴訟関連文書を用いて、戦時(1930年代後半~1940年代前半)の中国における裁判の実態を明らかにする。 本研究は、刑事事件の発生から裁判の終結に至るまでの全体像を描出するために、統計や判例集など既存の史料を徹底的に読みこむと同時に、新たに公開・整理された一次史料を大いに利用することで、日々の刑事事件の処理状況について総合的な分析を行うことを目指す。
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研究成果の概要 |
法学専門雑誌を主要史料として日中戦争期における法学者たちの議論を分析し、以下のことを明らかにした。 日中戦争が勃発したことで、中国の法典編纂や裁判所の建設、法学教育は困難な状況に陥った。それでも法制改革を目指す動きは継続し、雑誌上では戦時法をめぐる議論だけでなく、戦後も見据えた議論が展開された。また日本の法学者たちも中国における法典編纂や裁判の実態には関心を持っており、様々な角度から分析していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日中戦争期の中国における法状況は、史料的限界もあってあまり十分に検討されてこなかった。本研究は日中戦争勃発が中国の法制改革に対して具体的にいかなる影響を与えたのかを検討したものであり、中国近代法史における重要な一側面を明らかにした。日本法史やドイツ法史の分野では「戦時法」がキーワードとして議論されることもあり、本研究の成果はそうした他地域の研究成果とも関連させることが可能である。
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