研究課題/領域番号 |
19K13389
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分03040:ヨーロッパ史およびアメリカ史関連
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研究機関 | 筑波大学 (2020-2022) 名古屋大学 (2019) |
研究代表者 |
村田 光司 筑波大学, 図書館情報メディア系, 助教 (20793558)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | ビザンツ帝国 / ユーラシア / 外交史 / ネットワーク / 古文書学 / アーカイブズ史 / 国際関係史 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、これまで二国間の枠組みで分析される傾向にあった13世紀前半のビザンツ皇帝ヨアンネス3世と諸外国との外交政策を多角的に分析することで、個別の外交政策の意図や歴史的意義を、ヨアンネス3世の外交戦略一般のなかに位置づけるものある。当時のビザンツ帝国は首都を失った亡命期にあり、国際政治におけるその影響力は限定的なものと捉えられてきた。本研究ではこうしたヨアンネスの外交交渉の内実と意義をユーラシア史の枠組みで捉えなおすことで彼の外交戦略を明らかにする。この作業は13世紀の国際政治におけるビザンツ帝国の位置を見直すことに繋がり、翻ってビザンツを一つの参照軸とするユーラシア史の記述を可能にする。
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研究成果の概要 |
本研究は、これまで二国間の枠組みで分析される傾向にあった13世紀前半の亡命ビザンツ皇帝ヨアンネス3世(1221-1254年)と諸勢力との外交政策を多角的に分析することで、個別の外交政策の意図や歴史的意義を、ヨアンネス3世の外交戦略一般のなかに位置づけるものである。 ホーエンシュタウフェンのフリードリヒ2世、教皇庁、エピロス(エペイロス)、セルジュークなどとの外交交渉から見えてくるのは、いずれの背後にも、とくにモンゴル帝国の伸張を背景としたユーラシア規模での政治的変化が個別の交渉に影響を及ぼしていた事実である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は亡命期のビザンツ政権を一つの軸として、それが他の勢力と織りなした関係の有り様を多角的に分析することを目指したものである。本研究が対象とした13世紀の前半は、その後現代にまで至るユーラシア西部の政治的変容の決定的時期であり、この時期における政治的諸関係の解明は、現代の同地域における様々な問題とメリットを考える上で重要な基盤的意義を持つ。
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