研究課題/領域番号 |
19K13409
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分03050:考古学関連
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研究機関 | 京都芸術大学 (2022) 立命館大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
宇佐美 智之 京都芸術大学, 芸術学部, 講師 (60838192)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 都市遺跡 / 中央アジア / サマルカンド / ザラフシャン川流域 / オアシス / シルクロード / カフィル・カラ遺跡 / ミングテパ遺跡 / ソグド / オアシス地帯 / カフィルカラ / ミングテパ / カフィル・カラ / 衛星画像 / GIS(地理情報システム) / GIS / カフィル・カラ城 |
研究開始時の研究の概要 |
中央アジアはその大部分を砂漠とステップが占める乾燥地域であるが、主要河川に沿ってオアシスが存在する。その中で最も重要なオアシス地帯の1つであるザラフシャン川流域(ウズベキスタン)では、紀元前一千年紀前半に農耕文化が成立し、それを背景として都市が発達・変容を遂げた。しかし資料的制約が大きく、その実態や歴史的過程・背景には現状不明な点が多く残る。本研究では、1) 大型都市遺跡の発掘と構造分析、2) 考古遺跡の踏査と体系的集成、3) 地理環境・古代交通網等の調査、以上の3つの取り組みを軸に地域研究を推進し、ザラフシャン川流域の古代・初期中世期頃における都市の成立・展開のプロセスを明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究は,中央アジア・ザラフシャン川流域を対象として,前イスラム期における都市の成立・変容について考察することを目的としたものである。 Covid-19の影響により当初の研究計画には大幅な変更を加えることとなったが,限定的ながらも,①有力遺跡の発掘と構造・立地分析,②ザラフシャン川流域における考古遺跡の踏査・体系的集成,③地理環境・古代交通網の調査とGIS空間解析・復元を進めた。結果,初期中世期を中心とした個性的な都市空間の形成や地域社会の変化があったことなどを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究対象地であるザラフシャン川流域,特にその中流域にあたるサマルカンドは,シルクロードの重要な地理的位置を占めると同時に有数の穀倉地帯をなし,歴史的に有力な交流・交易拠点をなしたことが知られる。しかし前イスラム期における都市形成のあり方については資料が乏しく,不明な点が非常に多いのが実状である。本研究では,Covid-19の影響による研究計画の大幅な変更を伴いつつも,有力遺跡の発掘や地域全域の遺跡情報集成などを可能な限り進めた。この試みを通して,初期中世期を中心とする都市空間の形成や地域社会の変化を捉え,従来の議論を大きく深めうる知見と見通しを得た。
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