研究課題/領域番号 |
19K13414
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分03050:考古学関連
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研究機関 | 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所 |
研究代表者 |
中田 愛乃 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 埋蔵文化財センター, 客員研究員 (40813605)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 壁画 / 技法 / 材料 / シルクロード / 古代 / 古代壁画 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、古代壁画の制作に関する技法がどのように日本へ持ち込まれたのかを考察することを目的としている。そのためには国内外の壁画を調査し、比較する必要があるといえる。対象とするのはシルクロード周辺地域に位置する複数の壁画である。各壁画に用いられた技法を明らかにし、比較することで、技法の伝習経路について考察する。
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研究成果の概要 |
本研究は、古代における文化や技術の伝播について壁画の制作技法の観点から考察することを目的とする。対象とするのはシルクロード近隣地帯に現存する古代の壁画である。壁画は移動の難しい文化財の一つである。剥ぎ取りや後補など、一部の例外はあるものの、現地保存されている壁画の制作には、その地域で当時用いられていた材料や技術と深い関わりがあるものといえる。中でも本研究では主に壁画の描画における初期の行程に着目した。調査の結果、用いられた色材や技法に地域や時代ごとに特徴がみられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
このように壁画に使用された材料や技法には地域や時代ごとの特徴があった。これらを明らかにすることはその時代の文化の交流や技法の発展などを検討するうえでの大きな手掛かりとなりうる。 このような研究には、対象となる文化財を詳細に調査し、用いられた材料を明らかにする作業が必要不可欠である。しかし対象となる壁画の表面状態によっては既存の手法では材料の同定が困難である場合も多い。そこで本研究は、表面状態の違いが分析結果に与える影響について検討し、実際の文化財で調査を行う上での留意点について報告するとともに、これまでに文化財調査の分野で積極的に活用されてこなかった技術に着目し、その有効性の検討を行った。
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