研究課題/領域番号 |
19K13439
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分04020:人文地理学関連
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
市川 康夫 埼玉大学, 人文社会科学研究科, 准教授 (60728244)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 共同体運動 / カウンターカルチャー / ヒッピー / エコロジー / アナキズム / フランス / 理想郷 / コミューン運動 / ユートピア / 農村への帰還運動 / エコヴィレッジ / コミューン / 農村ユートピア / アンダーグランドプレス / オルタナティブ農業 / 共同体 / 農村移住 / 五月革命 / 反グローバル化運動 / ネオルーラル / アルテルモンディアリスム / ヒッピー文化 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,ヨーロッパ先進国で進展する農村における反グローバル化運動とオルタナティブ農業の展開にを明らかにすることを目的とする。調査対象は,グローバルへの抵抗である(1)「オルタナティブな農業の実践」として,オーベルニュ地方・アルデシュ県の①有機農業生産,そしてその販売を担う②AMAP組織(農家と住民の農産物交換組織)の実践,③環境保全農業としてのピレネーの移牧,(2)「オルタナティブな農村の再発見」として農村移住が顕著なジュラ地域のネオルーラル現象を事例とし,研究課題の解決に取り組む。
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研究成果の概要 |
本研究では、先進国農村の反グローバル化運動とオルタナティブ農業の展開について、オルタナティブ農業の山村での実践についての研究成果のほか、コミューン運動に関する論文の研究成果を得た。いずれも、代替社会への実現について、資本主義や大量生産を批判し、エコロジーの観点から生活を基礎に実践する人々の営みを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、共同体運動については1970年代に研究が蓄積されたものの、その後運動の高まりに比して多くの研究がなされてきたとは言い難い。一方で、インテンショナルコミュニティ研究には一定の蓄積があるが、通史的に現代までの流れを社会科学の視点から整理した論考は必ずしも多くなく、フランスを事例に農村という空間の意味やその価値変容を軸に本研究が明らかにした事実は、今日増加している共同体運動による様々なエコロジカル集団の背景の解明において一つの視点と共有されうる学術的情報の提供に貢献したと言える。
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