研究課題/領域番号 |
19K13445
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分04020:人文地理学関連
|
研究機関 | 鳥取大学 (2022-2023) 大阪市立大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
立見 夏希 (川口夏希 / 川口) 鳥取大学, 地域学部, 講師 (80647834)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 参加型都市計画 / 社会連帯経済 / 脱工業化 / フランス / 参加型ウルバニズム |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、フランスにおける社会連帯経済(ESS)政策の空間的側面、 すなわちウルバニズムや衰退地区の再生政策、さらには、プロジェクトに関わる建築家グループ(アソシアシオン)が実践する個別のプロジェクトを丹念に調査することで「オルタナティブ」な空間構築の実態とその可能性を検討するものである。第一に、従来のウルバニズムや都市政策の系譜の中で、上述の政策やプロジェクトが成立しうる仕組みを明らかにする。第二に、ウルバニズム分野における「オルタナティブ」の問題提起と、ESS政策の理念、政策担当者の意図の共通点や相違を明らかにし、どのように具体的な実践や施策へと展開しているのかという点にフォーカスする。
|
研究成果の概要 |
2000年代以降、フランスで活発に展開する「社会連帯経済(ESS)」運動の文脈と参加型都市計画の系譜を踏まえて、都市社会地理学分野の今日的争点である、新自由主義に還元されないオルタナティブな空間形成のあり方について展望した。コンテクストの異なる諸地域での現地調査や多様なアクターへのインタビューから、参加型の空間構築を下支えする背景やその可能性について詳細な検討を行った。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ESSについては、ジャン・ルイ・ラヴィル(2012)『連帯経済』、廣田裕之著(2016) 『社会連帯経済入門』、藤井敦史(2022)『社会的連帯経済』の刊行などを通じて、日本でも急速に注目度が高まっている。今後、多領域への議論展開も見込まれる中で、都市社会地理学研究として、いち早くESSの空間的側面を正面から論じた点がまず挙げられる。また、都市計画/建築計画分野との関連で言えば、住民参加による空間構築を論点としたことで、リノベーションという多義的な事象が、衰退地域に対してもたらす可能性を示した点が挙げられる。
|