研究課題/領域番号 |
19K13473
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分04030:文化人類学および民俗学関連
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
YOTOVA Maria 立命館大学, 食マネジメント学部, 准教授 (80733683)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ヨーグルト / 価値形成 / 米食文化圏 / 日本 / 韓国 / 乳食文化 / 地域ブランディング / 企業戦略 / プロバイオティクス / マーケティング / ブランドイメージ / 健康食品 / 嗜好品 / 消費者の認識 / 情報の創造 / ヨーグルト食文化 / 東アジア / 日本と韓国 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、ヨーグルトの価値形成を題材とし、乳食文化圏外にある東アジアの国の視点から乳製品の現代的意義を論じるための契機を見出すことである。研究代表者はこれまで、日本とブルガリアを中心にヨーグルト食文化をめぐる人類学的研究を進めてきた。本研究はそれを発展させ、日本と韓国との比較から東アジアにおけるヨーグルト食文化の形成を明らかにする。本研究の特色は、ヨーグルトの普及における現地の人々の嗜好や食習慣の文化的要因と、その過程における国家と企業の役割への着目にある。特にヨーグルトの価値形成に内在する国家政策、企業戦略、消費者の認識との相互作用を解明し、乳製品の現代的意義を問い直す視点を提示する。
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研究成果の概要 |
本研究は、ヨーグルトの価値形成を題材として、日本と韓国との比較から東アジアにおけるヨーグルト食文化の形成を解明するものである。乳食文化形成を国家政策、企業戦略、消費者の認識が絡み合った過程として捉え、ヨーグルトをめぐる情報の創造におけるそれぞれが及ぼしている影響を明らかにした。このように、主に家庭で作られる伝統食品として記述されてきた乳製品を「ブランド」として取り上げ、その意味づけを現代の社会文化的枠組みのなかで国家・企業・消費者の相互作用から捉えなおし、乳食文化圏外にある社会の視点から乳製品の現代的意義を論じた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の乳食文化研究では、国家政策、企業戦略、消費者の認識の相互作用という視点からの考察がほとんど行われてこなかった。本研究は、先行研究の盲点を補うべく、乳製品を家庭で継承されている伝統食品よりも「ブランド」として捉え、日本と韓国のヨーグルト文化の特徴を明らかにし、乳食文化圏外にある社会の視点から、ヨーグルトなどの乳製品の現代的意義を見出すことができた。それによって、従来の乳食文化研究に新知見をもたらし、その発展に寄与した点において、十分な意義をもっているといえる。
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