研究課題/領域番号 |
19K13540
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分05050:刑事法学関連
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
牧 耕太郎 上智大学, 法学部, 研究員 (70802461)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 犯罪の継続 / 犯罪の終了 / 継続犯 / 状態犯 / 公訴時効 / 共犯関与 / 住居侵入罪 / 不退去罪 / 事後強盗罪 / 窃盗の機会 / ドイツ刑法学 / 犯罪の継続・終了 / 不作為犯 / 盗品等保管罪 / 継続犯・状態犯 / 状態犯・継続犯 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,犯罪が既遂後も継続するとされる場合において,その理論的な根拠を探究するものである。 犯罪の継続という問題は,可罰的な事象と不可罰な事象を分ける分水嶺として機能している。すなわち,犯罪が終了した後は,たとえ法律上保護される利益の侵害などが認められようとも不可罰なものとなるのである。 本研究では,犯罪の継続・終了の根拠を,それぞれの犯罪の特徴や事実的な基礎を個別具体的に明らかにすることによって,その共通項といえる部分を探究する。
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研究成果の概要 |
犯罪の継続が問題とされる場面には様々なものがあり、また犯罪の構成要件要素は様々な政策的考慮を加味して規定されている。そのため、犯罪が継続するかどうかは、何か特定の要素だけを取り上げて論ずることができることができる性質のものではない。むしろ、問題となっている特定の事実が構成要件上どのような意義を有しているかどうかを分析、検討することにより、そのような事実が持つ刑法上の意義・評価を明らかにすることによって、個別具体的問題を解決することが望ましい。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって、様々な個別の犯罪論上の問題は、それぞれの領域において検討すべきことを改めて確認できる。犯罪の継続・終了という「用語」が一定の「結論」を示す言葉に過ぎず、その検討の過程を示すものではないということを示したことで、個別の犯罪論上の問題の具体的検討をさらに促すことが可能となった。このことは、進んで、構成要件及びその要素のより精緻な検討を促すことを意味していると考えられる。
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