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弁護士による情報発信の実証研究:表現の自由と法曹倫理の相剋と模索

研究課題

研究課題/領域番号 19K13580
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分05070:新領域法学関連
研究機関北海道大学 (2022)
静岡大学 (2019-2021)

研究代表者

郭 薇  北海道大学, 法学研究科, 准教授 (80733089)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
キーワード弁護士 / 情報発信 / メディア / 広報 / 自主規制 / 法情報 / 新聞報道 / メディア研究 / 法曹倫理 / 弁護士広報 / 専門職 / 法アクセス / 法律家 / 公共性 / 言論空間 / 表現の自由 / 法社会学 / 情報学研究
研究開始時の研究の概要

マルチメデイアやネットの普及に伴い情報化する社会において、従来文書や面談を通じて関係者とのコミュニケーションを図った法律家がこうした「情報化」の波をいかに対処し、より良い法的サービスを提供するかが問題となる。
本研究は、弁護士による情報発信の必要性・有効性について理論的に検討したうえ、現代の情報化が弁護士など法専門職に与える影響を明らかにする。具体的に、マス・メディアでの出演やネットでの発信など日本の弁護士の表現活動を対象に、弁護士個人・弁護士会・メディア三者の相互作用を調査し、その実態と効果を解明したうえ、市民のニーズと法専門職の発展との間のバランスが取れる適切な情報発信の在り方を探る。

研究成果の概要

情報公開を含む情報化の結果、専門職である弁護士の活動に変化を与えた。本研究は、日本の弁護士に関わる情報発信を中心として、法専門職に関する情報の提供がいかになされているか、また法専門職による情報発信への管理がいかに行われているかを、理論的におよび実証的に検討した。弁護士の職域拡大と連動し、弁護士をめぐる発信も多様化している。他方、メディア側には、人格を重視する法専門職の描き方が確認される。専門職団体である弁護士会の情報管理では、法知識の正確さや守秘義務以外に、メディアや一般市民の態度に基づく他律的な要素も意識されている。情報化社会における専門職の自律性は相対化される。

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまでの弁護士論は、専門家集団の知識独占に基づいて法専門家(弁護士)から非法専門家(依頼者)への一方的な情報提供を前提とした、「専門家-依頼者」という関係が中心となっている。それに対して、現代の弁護士業には、商業広告に加え、教育意味での知識提供や広報活動など多様な情報発信の様態が存在している。それゆえ狭義の「専門家-依頼者」間の情報活動ではなく、広く社会の一般構成員との相互作用を問う研究が求められる。本研究では、法律家個人や法律業界内の視点を超え、社会の様々な情報空間における法律家言説の影響力を探求する。

報告書

(5件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (11件)

すべて 2022 2021 2020 2019

すべて 雑誌論文 (5件) (うちオープンアクセス 3件、 査読あり 1件) 学会発表 (6件) (うち招待講演 3件)

  • [雑誌論文] 法学者的な「意見調整」ー法制審議会の事例2022

    • 著者名/発表者名
      郭薇
    • 雑誌名

      法律時報

      巻: 1181 ページ: 93-99

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [雑誌論文] 法学は公共的議論にとって有用か2022

    • 著者名/発表者名
      郭薇
    • 雑誌名

      法社会学

      巻: 88 ページ: 20-35

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 法情報の「大衆化」とその課題: 法情報学の射程をめぐる一試論2020

    • 著者名/発表者名
      郭薇
    • 雑誌名

      情報ネットワーク・ローレビュー

      巻: 19 号: 0 ページ: 167-183

    • DOI

      10.34374/inlaw.19.0_167

    • NAID

      130007961667

    • ISSN
      2435-0303
    • 年月日
      2020-12-20
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 専門家による情報発信と言論「規制」2020

    • 著者名/発表者名
      郭薇
    • 雑誌名

      情報法制研究

      巻: 8 号: 0 ページ: 4-15

    • DOI

      10.32235/alis.8.0_4

    • NAID

      130007948272

    • ISSN
      2432-9649, 2433-0264
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 専門家による情報発信と言論「規制」: 日本の弁護士懲戒処分(2000年~2017年)を素材として2020

    • 著者名/発表者名
      郭 薇
    • 雑誌名

      情報法制研究

      巻: 8

    • NAID

      40022427945

    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] 法律家の「キャラクター化」:弁護士情報の実践からみる法専門職の自律性2022

    • 著者名/発表者名
      郭薇
    • 学会等名
      北海道大学法理論研究会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 資訊時代下的律師倫理~來自法社會學的視角~2021

    • 著者名/発表者名
      郭薇
    • 学会等名
      台灣國立陽明交通大學【法律倫理與專業責任】講座
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 法学は公共的議論にとって有用か: 「ファクトチェック」と法律家の情報発信2021

    • 著者名/発表者名
      郭薇
    • 学会等名
      日本法社会学会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 法廷外表現活動と法専門職の変容:弁護士の情報発信に関する台湾での予備調査2020

    • 著者名/発表者名
      郭薇
    • 学会等名
      北海道大学法理論研究会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 法情報概念の再構成~非法律家の言説は法情報なのか2020

    • 著者名/発表者名
      郭 薇
    • 学会等名
      龍谷大学法情報研究会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 法情報概念の再構成:非法律家の言説は法情報になれるか2019

    • 著者名/発表者名
      郭 薇
    • 学会等名
      情報ネットワーク法学会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-01-30  

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