研究課題/領域番号 |
19K13619
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分06020:国際関係論関連
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研究機関 | 津田塾大学 |
研究代表者 |
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 経済的相互依存 / 政治レバレッジ / 非民主主義国家 / 中国 / ロシア |
研究開始時の研究の概要 |
中国とロシアを取り上げて、非民主主義国家による経済的相互依存と政治レバレッジと政治体制の関係を理論的かつ実証的に明らかする。本研究の出発点は経済的相互依存の進展は潜在的に非対称性が発展する機会を生むという主張である。いかに、どの程度、どのような条件でこれを利用する意図や能力が非民主主義国家にあり、政治目的に転用されるのかという問題がある。このプロセスとメカニズムやその帰結を正確に把握できれば、悪影響を免れるための対処法を考えることができよう。以上を踏まえて政策提言を行う。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、経済的相互依存と政治レバレッジと政治体制の関係を、理論的かつ実証的に明らかにすることにあった。本研究では非民主主義国家に着目した。とりわけ中国とロシアを取り上げ、いかに相互依存状況の非対称性を政治レバレッジとして用いて関係諸国の行動に影響を与えようとするのか、その 「モダリティ(様態)」に最大の関心事とした。具体的に、比較研究の視点を採用することにより、ロシアと中国がどの程度、どのような条件でこれを利用する意図や能力が非民主主義国家にあり、政治目的に転用されるのかという点を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
中国とロシアのパターンに焦点を当てた比較研究がこれまでにあまり見られない現代の国際関係研究においては、中国とロシアの対外行動に関する一定した解釈がなく、議論が続けられており、本研究の成果は進行中のこれらの議論に貢献できると考えられる。ロシアと中国には共通点が多いが、両国が国力を投じて経済的または軍事的手段を使用する方法にはアプローチの違いがあり、本研究で理論的および実証的に解明できたと考える。さらに、二国間・地域間・グローバルな文脈における中国とロシアの行動パターンに関する動向や展望を見極めようとする将来の研究においても、本研究の成果は有用な基礎となると考える。
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