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先進国間協調体制の形成と変容:主要国首脳会議における日本外交、1975-1983

研究課題

研究課題/領域番号 19K13631
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分06020:国際関係論関連
研究機関放送大学

研究代表者

白鳥 潤一郎  放送大学, 教養学部, 准教授 (20735740)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード主要国首脳会議 / G7サミット / 国際経済秩序 / 日本外交 / 石油危機 / エネルギー / 資源小国 / ロシアのウクライナ侵攻 / 資源少国 / G7 / サミット
研究開始時の研究の概要

本研究は、主要国首脳会議(サミット)について1975年の第1回(ランブイエ)から政治問題も含めて討議することが定例化する1983年(ウィリアムズバーグ)までを対象に検討し、先進国間協調体制というグローバルな国際政治経済秩序の問題に「経済大国」として取り組んだ日本外交を構造的に把握することを目的としている。日本に加えて、アメリカ・イギリス・カナダ等の史料館でも調査を行い、国際的な構図の中で日本外交の姿を立体的に描き出したい。

研究実績の概要

延長した研究期間最終年度に当たる2023年度は、コロナ禍に伴って遅れた研究計画を調整しつつ、研究成果の一部を公刊する一年となった。2023年5月の新型コロナウイルス感染症後に国内での本格的な史料収集を再開し、ようやく研究の道筋を立て直すことが可能となった。

第五年度の研究実績の概要は以下の通りである。第一に、国内及びオンラインで関連史料の収集に努めると共に整理・読み込みを進めた。関連諸国に比して文書公開が先行する日本の文書は積み残しがあるものの、主要部分の収集は終えることができた。第二に、第5回東京サミットに関する論文の修正作業を進め、日本国際政治学会の学会誌『国際政治』第212号に掲載した。第三に、シェルパ関係者へのインタビュー及び提供された資料の整理を進めた(本研究課題とは間接的な関係ながら1990年代後半部分が2024年度上半期に公刊予定)。第四に、対象後の時代に関わる日本のエネルギー資源外交について3本の論考を公刊した。第五に、本研究の対象時期を含む形で第二次世界大戦後の日本外交の時期区分及び分析概念を検討する論考を公刊した(同論考は共同研究者となっている他のプロジェクトの成果として刊行された)。

なお、研究成果の公表に直接繋がったわけではないが、研究対象時期である初期経済サミットを分析・評価する上で、その後のG7サミット及びエネルギー資源ガ
バナンスの国際的展開と日本外交に関する視座について思索を深められたことは成果であった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

5年続けて「やや遅れている」という評価となったが、その理由を端的に記載すれば「コロナ禍」である。海外史料収集は当初の予定通りの実施の見込みは立たず、外交史料館の利用制限が続いているために集中的な調査ができなかった。既に手許にある史料を読み込むと共に研究計画の再検討と修正に追われたことで成果の公表が遅れた。

今後の研究の推進方策

研究成果の公表状況に鑑み、研究期間を再延長することにした。ただし、昨年の時点でも指摘したように、円安やコロナ禍に付随する航空運賃の上昇等もあって、当初の計画通りにアメリカ・イギリス・カナダ等での史料収集を行うことは難しい。その一方でオンラインの有料データベースや史料購入は容易になっており、予算及び時間配分を変更し、本格的な研究成果の公表は研究期間終了後にも実施する予定である。

報告書

(5件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (16件)

すべて 2024 2022 2021 2020 2019

すべて 雑誌論文 (12件) (うち査読あり 1件) 図書 (4件)

  • [雑誌論文] 苦悩する「経済大国」――東京サミット(1979年)と日本外交2024

    • 著者名/発表者名
      白鳥潤一郎
    • 雑誌名

      国際政治

      巻: 212 ページ: 81-96

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 新興アジアの中の日本2024

    • 著者名/発表者名
      白鳥潤一郎
    • 雑誌名

      高木祐輔・伊藤亜聖編『新興アジアの政治と経済』放送大学教育振興会

      巻: - ページ: 214-229

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 「戦後外交」の再検討2024

    • 著者名/発表者名
      白鳥潤一郎
    • 雑誌名

      松浦正孝編『「戦後日本」とは何だったのか――時期・境界・物語の政治経済史』ミネルヴァ書房

      巻: - ページ: 361-381

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 〈対話〉新時代を迎えるエネルギー環境 何が勝者と敗者を分かつのか?2024

    • 著者名/発表者名
      田中伸男・白鳥潤一郎
    • 雑誌名

      公研

      巻: 726 ページ: 32-53

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 〈座談会〉エネルギーから見えてくる国際政治のゆくえ2024

    • 著者名/発表者名
      竹原美佳・白鳥潤一郎・田中浩一郎・宮岡勲
    • 雑誌名

      三田評論

      巻: 1285 ページ: 10-27

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 「三重苦」に直面する日本のエネルギー安全保障2022

    • 著者名/発表者名
      白鳥潤一郎
    • 雑誌名

      三田評論

      巻: 1268 ページ: 54-59

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 改めて問われる「資源小国」日本の覚悟――エネルギーが「武器」となる世界で2022

    • 著者名/発表者名
      白鳥潤一郎
    • 雑誌名

      中央公論

      巻: 136(9) ページ: 104-111

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 近代日本政治の歴史的文脈2022

    • 著者名/発表者名
      白鳥潤一郎
    • 雑誌名

      待鳥聡史・山岡龍一編『政治学入門』放送大学教育振興会

      巻: - ページ: 127-141

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 現代日本政治の歴史的文脈2022

    • 著者名/発表者名
      白鳥潤一郎
    • 雑誌名

      待鳥聡史・山岡龍一編『政治学入門』放送大学教育振興会

      巻: - ページ: 142-160

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 「表の顔」を演じ切る覚悟――追悼・海部俊樹2022

    • 著者名/発表者名
      白鳥潤一郎
    • 雑誌名

      外交

      巻: 71 ページ: 138-139

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 宇野宗佑・海部俊樹・宮澤喜一――経世会に翻弄された宰相たち2021

    • 著者名/発表者名
      白鳥潤一郎
    • 雑誌名

      宮城大蔵編『平成の宰相たち――指導者一六人の肖像』ミネルヴァ書房

      巻: - ページ: 13-54

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 解説――「戦後日本」の外交官・藤井宏昭2020

    • 著者名/発表者名
      白鳥潤一郎
    • 雑誌名

      藤井宏昭(細谷雄一、白鳥潤一郎、山本みずき編)『国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ――藤井宏昭外交回想録』吉田書店

      巻: - ページ: 317-348

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [図書] 現代の国際政治2022

    • 著者名/発表者名
      白鳥潤一郎・高橋和夫編
    • 総ページ数
      272
    • 出版者
      放送大学教育振興会
    • ISBN
      9784595323409
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [図書] 世界の中の日本外交2021

    • 著者名/発表者名
      白鳥潤一郎・高橋和夫
    • 総ページ数
      288
    • 出版者
      放送大学教育振興会
    • ISBN
      9784595322693
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [図書] 国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ2020

    • 著者名/発表者名
      藤井宏昭・著(細谷雄一、白鳥潤一郎、山本みずき・編)
    • 総ページ数
      360
    • 出版者
      吉田書店
    • ISBN
      9784905497868
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [図書] 朝海浩一郎日記 付・吉田茂書翰2019

    • 著者名/発表者名
      河野 康子、村上 友章、井上 正也、白鳥 潤一郎
    • 総ページ数
      704
    • 出版者
      千倉書房
    • ISBN
      9784805111826
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-12-25  

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