研究課題/領域番号 |
19K13636
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分06020:国際関係論関連
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研究機関 | 同志社大学 (2019-2020, 2022-2023) 政策研究大学院大学 (2021) |
研究代表者 |
阿部 亮子 同志社大学, 法学部, 助教 (00823931)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 軍事戦略 / アメリカ軍 / 国防政策 / イラク戦争 / アメリカ / 安全保障 / 戦略 / 安全保障論 / 戦略学 / 軍事ドクトリン / 戦略文化 / アメリカ海兵隊 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、アメリカ海兵隊の行動原理とケースとの関連に焦点を当てて、「アメリカの戦争様式」概念を再検討することである。従来、アメリカの戦争の特徴は、主に火力による敵の撃破、莫大な資源の動員、中央集権型の指揮とマニュアルの使用と指摘されてきた。しかし、1980年代後半、海兵隊は「アメリカの戦争様式」とは大きく異なる性質の構想-機動戦構想-を行動原理として導入する。本研究は、構想の変容は、構想上の変化に留まるのか、それとも、実戦の変化をも促進したのだろうか。機動戦構想がどのように海兵隊の将校教育に転換され、2001年の不朽の自由作戦と2003年のイラク自由作戦に反映されたのかを考察する。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、イラク戦争でのアメリカ海兵隊の作戦に着目しながら、国防組織の行動原理と実戦(事例)との関連の解明に貢献することである。今年度は、一昨年の研究を通して明らかになった二つの課題の研究を、昨年に引き続き実施した。一つはイラク戦争の軍事作戦・戦略の特徴をより明確にするために、イラク・アフガニスタン後のアメリカの戦争の定義を整理することである。二つ目は研究開始当初の2018年以降に発表されたイラク戦争でのアメリカの軍事戦略に関する先行研究の読み込みを進め、これまでの解釈の整理を進めた。 とりわけ、本年度は、イラク戦争でのアメリカの軍事戦略の特徴を明確にするため、ベトナム戦争後からイラク戦争、イラク戦争後の一連の過程における軍事戦略の変遷の整理を進めた。イラク戦争後に、米軍内で議論されている「競争継続」概念に着目し、本概念が議論された背景として、イラク戦争がいかに影響を及ぼしたのか、また、本概念と従来の米軍の戦争概念の違いを整理し、論文と研究書の読み込みを進め、論文の執筆を開始した。 イラク戦争でのアメリカの軍事戦略の解釈のまとめについては、昨年度の引き続き、論文と研究書の読み込みを進め、論文の執筆を継続している。 加えて、昨年度に実施した安全保障の分析枠組みに関する研究会での研究成果を、2024年6月の日本防衛学会のオンライン研究会で発表するために、オンライン研究会の準備を進めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
所属機関の変更が決まり、当初の予定より業務が増え、研究に費やす時間が、予定より大幅に減少してしまったため。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、昨年度に整理した、イラク戦争後の米国の戦争の定義とイラク戦争の軍事戦略の最新の解釈の整理を、論文として発表する。また、一昨年から継続している軍事作戦の分析枠組みに関する研究会の成果を学会の研究会等で提示する。
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