研究課題/領域番号 |
19K13657
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07010:理論経済学関連
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研究機関 | 名古屋工業大学 (2021-2022) 京都先端科学大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
川崎 雄二郎 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (50708352)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 社会的関係構築 / マッチング / ネットワーク / 制度設計 / 政策評価 / 結婚支援 / 救急 / 救急隊配置 / 結婚支援事業 / マッチング形成 / メカニズムデザイン / 安定性 / マッチング理論 / 理論経済学 / ゲーム理論 / サーチ理論 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,完全な形の希望順序の申告を必要としない安定マッチング生成メカニズムを考案し,性質についての分析を行った後,すでにマッチング理論が活用されている事例や,これまで既存のメカニズムがうまくフィットしなかった事例の実情を調査し,考案したメカニズムの適用可能性の検討,さらには個々の実情に応じたメカニズムの改良を行う.
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研究成果の概要 |
本研究では,様々な社会的関係の形成に関して,情報の不確実性を考慮した制度設計および政策検討を行った.主要な結果は次の通りである.1つ目は,我が国の政府および自治体が結婚支援事業の一環として実施している出会い支援サービスの実質的な効果について理論的な分析を行った.2つ目は,救急隊の最適配置について,最寄りの救急拠点に配備された救急隊が出動中である可能性を考慮した新たな最適化モデルを提案した.3つ目は,観光客による観光地間の移動を示すデータに対して中心性の概念やホッジ分解などのネットワーク分析を用いて観光客の全体的な移動傾向および各観光地の特徴を明らかにする手法を検討した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
社会的関係に関する実情を考慮した制度や政策が実施されることによって,現実社会で広く行われている社会的関係の質的および量的な改善を成し遂げ,社会全体の厚生を高めることができる.また,学術的には,情報の不確実性を考慮したマッチング形成の研究は新しいトピックであり,本研究における新たなモデルや概念の提案は学術的な貢献をもたらすものと考えられる.同様に,旅行者の移動傾向に関するネットワーク分析についても発展の余地が残されており,本研究によって発展を加速されることが期待される.
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