研究課題/領域番号 |
19K13658
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07010:理論経済学関連
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
本領 崇一 同志社大学, 経済学部, 准教授 (40835667)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | シグナリングゲーム / シグナリンゲーム / 複数エージェント / 政治学 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では複数エージェントのシグナリングゲームの基礎理論を構築する事を目指す。シグナリングゲームは、経済学、政治学、および行動生物学の研究で幅広い応用分析がなされているが、近年新しいモデルが多く開発されている、複数エージェントのシグナリングゲームに関しては、複数均衡の問題を解決する説得的な方法がいまだに提示されていない。本研究では、オペレーショナルかつ説得的な均衡選抜の手法を提示し、“一般的”と考えられる複数エージェントシグナリングモデルのクラスで、どのような結果が得られやすい傾向があるのか明らかにする。
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研究成果の概要 |
複数センダーのシグナリングゲームにおいて、Kohlberg and Mertens (1986)による"Strategic Stability"が、Bagwell and Ramey (1991)による均衡の精緻化"unprejudiced belief"を含意するという結果が、論文"Strategic Stability of Equilibria in Multi-Sender Signaling Games" としてまとめられ、ゲーム理論の学術誌として最高峰とされる Games and Economic Behavior に掲載された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
複数の情報の送り手がいるシグナリンゲームについては、広範な応用が存在するが、これまで、均衡の精緻化についての基礎づけが不十分なまま研究が進められてきた。本研究では、単数センダーのシグナリングゲームと同様に、Kohlberg and Mertens (1986)のStrategic stabilityに基づく均衡の精緻化が、実はこれまで複数センダーのシグナリンゲームで利用されてきた均衡の選択方法に一定の正当性を与えることを示した。
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