研究課題/領域番号 |
19K13660
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07010:理論経済学関連
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
岸 慶一 関西大学, 経済学部, 准教授 (80803668)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 企業ダイナミクス / 売上高のライフサイクル / 企業の参入と退出 / 経済成長 / 貿易自由化 / 局所時間 / パレート分布 / 企業のライフサイクル / イノベーション / 技術伝播 / 生産性分布 / 企業規模分布 / 模倣 / 特許 / 貿易 / 技術拡散 |
研究開始時の研究の概要 |
特許政策および貿易政策が企業間の生産性や技術の改善幅の散らばりにどのような影響を与えるのか理論的に分析する。 具体的に特許政策に関しては、特許庁が特許権を付与する審査基準を厳格化した際、その後により良い技術が生まれ、特許を取得した技術の平均品質が向上するのかどうか検討する。 貿易政策については、関税率の引き下げなどの貿易自由化を実行すると、低い生産性の企業や高い生産性の企業の割合がどのように変化するのか検討する。
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研究実績の概要 |
企業の売上高のライフサイクルがどのような特性を持っていれば、貿易自由化が企業の参入・退出に強く影響するのかを明らかにする研究を進めた。ある産業において新規参入企業の期待する売上高のライフサイクルが魅力的であれば、企業の参入が促進される。その結果として産業内競争が激化し低生産性企業の退出もまた促進され、産業の成長に繋がる。 もし参入してから比較的早い段階で大きな売上高を得られ、その高い売上高を長期にわたり維持できると期待できるのであれば、新規参入企業にとってその産業は非常に魅力的であり参入促進と産業の成長につながるだろう。さらに売上高が大きい企業ほど輸出する傾向があることを踏まえると、上述したような魅力的な売上高ライフサイクルの産業では貿易自由化の参入促進効果が強く出ることが予想される。 このような予想を理論とデータから確認するため、企業の売上高のデータを利用して各産業の売上高のライフサイクルを整理した。例えば、産業によって売上高の成長率およびその標準偏差には差がある。このような売上高成長率の特性の違いが、参入後早い段階で高い売上高を達成しやすい産業、今期売上高が高かったとしても来期にはそれを維持しにくい産業など、売上高のライフサイクルの違いを生み出す。今後の研究の展開として、産業別の売上高のデータを経済モデルにおけるパラメタの推定に利用し、産業ごとの参入率の違いについて説明を試みる。さらに貿易自由化の経済への効果が強く出る産業を探る。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
産業別の企業の売上高などの大規模なデータの取得に時間を要したため研究に遅れが生じている。本研究は分析の途中にあり、論文執筆には至っていない。
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今後の研究の推進方策 |
売上高のデータが持つ種々の特性に合うように経済モデルのパラメタを産業別で推定し、産業による参入率の違いについて説明を試みる。さらに産業別に貿易自由化の効果を推定する。
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