研究課題/領域番号 |
19K13730
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07050:公共経済および労働経済関連
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研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
黒川 博文 兵庫県立大学, 国際商経学部, 准教授 (90811430)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ラボ実験 / 競争 / 競争選好 / 内集団バイアス / 経済実験 |
研究開始時の研究の概要 |
競争的な環境において女性は能力をうまく発揮できなかったり、女性は競争自体を避けることが知られている。こうした要因が、女性の高学歴化が進んでいるにもかかわらず、女性の管理職割合が低いことの行動経済学的説明と考えられている。本研究では、どのような競争環境であれば、女性は能力を発揮でき、また、競争を避けなくなるのかを経済実験を用いて明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究では、最小条件集団パラダイムを用いて人為的に形成した集団アイデンティティが競争意欲に与える影響を検討した。第1実験では、競争相手の性別は不明の状態で、競争相手が同じ集団に属する内集団か異なる集団に属する外集団かどちらかの条件で実験を行った。第2実験では、競争相手は異性ということを知らせた上、競争相手が内集団か外集団かどちらかの条件で実験を行った。どちらの実験でも、競争相手が内集団のときよりも外集団のときのほうが競争への参加意欲が高いことが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
競争意欲を計測するこれまでの研究では性別アイデンティティについては着目されていたが、集団アイデンティティに着目することで新たな視点を付け加えた点に学術的な意義がある。また、複数の所属意識が経済行動へ与える影響を計測する近年の学術的発展にも貢献している。さらに、集団アイデンティティを活用することで、競争への参加を促進する可能性が示唆されたことに社会的意義がある。
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