研究課題/領域番号 |
19K13739
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07060:金融およびファイナンス関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
角谷 快彦 広島大学, 人間社会科学研究科(社), 教授 (20619176)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 金融リテラシー / 不安 / メンタルヘルス / 健康行動 / 老後の不安 / 医療経済学 / 特殊詐欺 |
研究開始時の研究の概要 |
金融リテラシーが老後の不安に与える影響のメカニズムを解き明かすのが本研究の目的である。先行研究では、人々の老後に対する不安の大きさが、現役世代の過剰な予備的貯蓄行動に起因する実態経済の減速に加え、政府による社会保障費の増大につながることが指摘されている。急速な少子高齢化の進展と社会保障費の増大が喫緊の社会的課題となっている我が国において、人々の老後の生活不安の軽減は極めて重要なテーマである。
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研究成果の概要 |
本研究は全体を通じて極めて順調に推移し、結果として当初の計画以上の成果を残すことができた。具体的には、令和元年度は、査読付き国際学術誌に4本の論文採択、分担執筆書籍1冊、国際ワークショップの招待討論1件、国内ワークショップでの発表1件、そして国際シンポジウムにおける発表1件であった。令和2年度は、査読付き国際学術誌に6本の論文採択があった。 令和3年度は、インパクトファクター付きの国際学術誌に採択された12本を含む13本の論文掲載があった。令和4年度は、インパクトファクター付きの国際学術誌に採択された9本の論文と共著書籍1冊である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、急速な少子高齢化の進展と社会保障費の増大が喫緊の社会的課題となっていた我が国において、これまでほとんど研究が行われていなかった、個人の金融リテラシーと老後の不安の関係に関する研究の不在を埋めた。さらに、研究の途中で、金融リテラシーが老後の不安のみならず、老後不安の要因となる他の要因にも関連していることに気づき、それらの領域を深掘りした。具体的には、家計リスク(例:特殊被害脆弱性)、健康リスク行動(喫煙・ギャンブル依存、飲酒・運動習慣)、そしてコロナ禍での孤独リスクやワクチン回避行動等である。本研究は、金融リテラシーがこれらの点でも人々のリスク軽減に寄与している可能性を提示した。
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