研究課題/領域番号 |
19K13746
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07060:金融およびファイナンス関連
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研究機関 | 南山大学 |
研究代表者 |
大鐘 雄太 南山大学, 経済学部, 准教授 (70801968)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 新規開業企業 / 資金調達 / 金融機関 / 起業 / 銀行貸出 / 業績 / 異質性 / メインバンク / 現金保有 / 人的資本 / 将来性 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、将来性の高い新規開業企業の金融円滑化を図り、起業を促進するための学術的知見を得ることである。
先行研究では、金融機関からの融資が、起業の促進にとって重要であることが示されている。しかし、新規開業企業への融資においては、判断基準や決定のプロセスも含めて、多くの点が解明されていない。
このような背景から、本研究では、どのような金融機関が(1)将来有望な新規開業企業を見抜くことができるのか、(2)どのような方法で有望な企業を見抜いているのか、(3)金融規制下においても積極的に融資を行うのか、の3点を明らかにすることを目的とした実証分析を行う。
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研究成果の概要 |
本研究では、新規開業企業の資金調達に関する実証分析を行った。分析の結果、(1)起業家の人的資本は当該企業の資金調達に大きな影響を与える、(2)金融機関は当該企業の取引金融機関数を融資判断に利用する、の2点が明らかになった。これらの結果は、人的資本と取引金融機関数が新規開業企業の将来性を表すシグナルとなり、当該企業への融資が促進されることを示唆している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、「将来性の高い新規開業企業の特徴」と「金融機関の新規開業企業向け貸出における融資決定のプロセス」について実証的に分析し、その一端を明らかにしたことである。本研究で得られた知見は、新規開業企業には資金調達の成功確率を高める方法を、金融機関には将来性の高い新規開業企業を見抜く方法を、それぞれ提供したという点で、本研究には社会的意義もあると思われる。
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