研究課題/領域番号 |
19K13754
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07070:経済史関連
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
小笠原 浩太 東京工業大学, 工学院, 准教授 (00733544)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 人的資本 / 工業化 / 公害 / 人口動態 / 地域経済 / 構造変化 |
研究開始時の研究の概要 |
工業化は、長期に亘る人的資本の蓄積を促し、各国経済の歴史的発展に大きく貢献してきた。しかし最近、歴史上の工業化が人的資本蓄積に与えたもう一つの側面、すなわち負の側面を定量的に再評価しようとする試みが始まっている。例えば英米の研究グループは、19世紀末の英国を対象として、工場等から排出された煤塵による大気汚染が、乳児死亡リスクに与えた影響を解明する研究を進めている。本研究では、1920年代から1930年代の日本を対象として、工業化の過程で生じる鉱毒(metal toxicity)が胎児や乳幼児の健康に与える潜在的影響を定量的に推定し、それら影響の発現条件などを解明する。
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研究成果の概要 |
工業化は長期に亘る人的資本の蓄積を促し、各国経済の歴史的発展に大きく貢献することが知られている。しかし近年、国際的な経済史研究では、工業化が人的資本蓄積に与えるもう一つの側面、すなわち負の影響を定量的に再評価しようとする試みが始まっている。本研究課題では、1920から1930年代の日本について、人口静態・動態統計及び産業構造に関する統計資料を新たに電子化し、鉱業の発達がそれら指標に与えた影響を評価するための定量的手法を提案するとともに、その影響を推定した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
工業化の過程で発達する鉱業が地域経済に与える影響を明らかにすること。これは、実証経済学における研究課題としてだけでなく、現実の社会経済においても重要な課題である。このような課題にたいして、本研究から得られた成果は、鉱物資源採掘が地域経済の人口動態や産業構造の変化に与える影響について、一定の定量的証拠を提供するものである。
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