研究課題/領域番号 |
19K13770
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 神戸大学 (2021-2022) 一橋大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
遠藤 貴宏 神戸大学, 経済経営研究所, リサーチフェロー (20649321)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 組織論 / ロビー / 非市場戦略 / 歴史的な発展 / ネットワークオーケストレーション / シェアリングエコノミー / ロビー活動 / 正当性 / 既存参入企業 / 新規参入企業 / 反対 / ギグエコノミー / 制度 / ライドシェア / プラットフォームエコノミー / ディスコース / 実施 / 日本 |
研究開始時の研究の概要 |
シェアリング・エコノミーの特徴として、サービス提供者と、利用者がインターネット上でその都度マッチングされる点が挙げられる。例えば、ライド・シェア(rideshare)では、自家用車を運転するスキルを持つサービス提供者と、移動手段を模索する利用者がマッチングされる。ライド・シェアの導入は北米を中心に急速に拡大していったのに対し、日本においては規制・ルール上の問題もあり、非常に限定的である。
以上を踏まえウーバー(Uber)に代表されるライド・シェアに焦点を絞り、丹念な事例研究を行う。
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研究成果の概要 |
研究を進めていくに従って、配車アプリの全国を網羅した形での開発も非市場戦略の枠組みで捉える必要性が明らかになっていった。本研究ではHOS(Historical Organization Studies)を援用し、ライドシェアに関わる非市場戦略を分析した。端的にHOSの要諦を述べると、歴史と組織理論との良い点を同時に実現すること(dual integration)を目指すものである。この視点を用いて、組織論的な問いとしては、非市場戦略の実施におけるネットワークオーケストレーション(network orchestration)の役割を導出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
非市場戦略の研究は、組織単位で行われることは多かったが、組織群を網羅するような形での非市場戦略に関しては研究蓄積がほとんどされていない。それ故に、組織論の観点からみると、新規性のある知見に結びつく可能性が極めて高い問いである。この理論的な問いに答えるために、タクシー業界と許認可の歴史的な経緯、「外圧」としてのライドシェア提供サービスの進出とそれへの反対、そこから全国を網羅する形での配車アプリの開発までを射程に原稿をまとめなおすことが可能となった。
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