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企業家の省察についての二人称的アプローチとその有用性の検討

研究課題

研究課題/領域番号 19K13773
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分07080:経営学関連
研究機関京都大学

研究代表者

伊藤 智明  京都大学, 経営管理研究部, 特定講師 (30812143)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
キーワードアントレプレナーシップ / 二人称的アプローチ / 語りの共同生成 / 省察 / 語り直し / 苦悩 / 失敗 / パートナーシップ / 企業家活動 / 起業 / 共愉性 / 濃密な記述 / 話すことができないもの / 学習 / 人工物 / 創業期
研究開始時の研究の概要

本研究の目的は、創業期のアントレプレナーシップの試行錯誤プロセスとその帰結を捉えるために、企業家の省察についての二人称的アプローチを経営学分野の研究方法論として位置づけ、このアプローチの有用性を検討することである。本研究が目指すのは、企業家の省察についての二人称的アプローチを中心に据えた研究成果の国際的な発信であり、加えて、1つの研究潮流をつくることである。

研究成果の概要

本研究の目的は、企業家の語りに着目した質的方法として、起業と経営についての二人称的アプローチの有用性を検討することにある。この目的を達成するために、以下の3点を行った。第1に、一人の連続起業家との対話を繰り返すこととその対話の逐語記録を作成することである。第2に、蓄積された対話の逐語記録から起業と経営についてのプロセスのモデルを生成することである。第3に、プロセスのモデルが生成された文脈として、起業家と研究者との関わり合いのプロセスを記述することである。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の学術的意義や社会的意義として、以下の3点を挙げる。第1に、創業期のベンチャー企業における創業経営者と組織の関わり合いという研究主題への着眼である。第2に、経営学的なアクション・リサーチを行なうためのフィールドとして、創業期のベンチャー企業の創業経営者との対話空間を設定したことである。第3に、企業家の省察に着目し、実務と研究のどちらにも有用な知見を生み出そうとしていることである。

報告書

(5件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (15件)

すべて 2023 2022 2021 2020

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (11件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] 同床異夢の成立プロセス:ベンチャー企業による制度的複雑性への対処2022

    • 著者名/発表者名
      舟津昌平・伊藤智明・椙山泰生
    • 雑誌名

      Venture Review

      巻: 第40号 ページ: 65-79

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 苦悩する連続起業家とパートナーシップ生成:二人称的アプローチに基づく省察の追跡2022

    • 著者名/発表者名
      伊藤 智明
    • 雑誌名

      経営行動科学

      巻: 33 ページ: 119-141

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 起業家との対話の逐語記録の作成と蓄積についての現状と課題2021

    • 著者名/発表者名
      伊藤 智明
    • 雑誌名

      情報知識学会誌

      巻: 31 号: 4 ページ: 434-439

    • DOI

      10.2964/jsik_2021_055

    • NAID

      130008161476

    • ISSN
      0917-1436, 1881-7661
    • 年月日
      2021-12-18
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 起業家と研究者の関わり合い:起業家研究の方法としての二人称的アプローチと共愉的な道具2021

    • 著者名/発表者名
      伊藤智明・福本俊樹
    • 雑誌名

      企業家研究

      巻: 第18号

    • NAID

      40022685323

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 因果応報としての企業家レジリエンス:早川徳次のもの語りについての事例研究2023

    • 著者名/発表者名
      伊藤智明・池田めぐみ
    • 学会等名
      組織学会関西支部例会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 企業家研究と語りの共同生成:「カード」を媒介にした経営実践への関与の可能性2023

    • 著者名/発表者名
      伊藤智明
    • 学会等名
      企業家研究フォーラム設立20周年記念シンポジウム
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 起業家と研究者との対話記録法の有用性の評価:企業で働く人びとのウェルビーイングを目指して2022

    • 著者名/発表者名
      伊藤 智明
    • 学会等名
      こころの未来研究センター 人文社会科学・文理融合的研究プロジェクト 2021年度研究報告会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 起業家との対話の逐語記録の作成と蓄積についての現状と課題2021

    • 著者名/発表者名
      伊藤 智明
    • 学会等名
      第26回情報知識学フォーラム
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 起業のパートナーシップの発達:省察の履歴を追跡するための二人称的アプローチによる濃密な記述2021

    • 著者名/発表者名
      伊藤 智明
    • 学会等名
      IIRサマースクール2021
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] “Mutual affection”: Exploring tactics for initiating a recurring dialogue between practitioners and researchers2020

    • 著者名/発表者名
      Fukumoto, Toshiki & Ito, Chiaki
    • 学会等名
      IIR Summer School 2020
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 二人称的な他者との対話を語り直す起業家:建築学と経営学との協奏による時間の重ね描き」2020

    • 著者名/発表者名
      伊藤智明・乃村一政・柳沢究・福本俊樹
    • 学会等名
      2021年度組織学会年次大会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 起業家の語り直しの再解釈:起業家研究者からの問いかけ2020

    • 著者名/発表者名
      伊藤智明
    • 学会等名
      2021年度組織学会年次大会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 同床異夢としてのアカデミック・エンゲージメント:ベンチャー企業の産学連携の「始まり方」について2020

    • 著者名/発表者名
      舟津昌平・伊藤智明・椙山泰生
    • 学会等名
      日本ベンチャー学会第23回全国大会
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 連続起業家の省察の履歴とその使用法:事業の失敗からの回復と経営パートナーによる失敗の先取りに着目して2020

    • 著者名/発表者名
      伊藤智明
    • 学会等名
      経営行動科学学会経営組織部会・西日本部会共同開催シンポジウム『経営学と臨床』
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
  • [学会発表] 起業家と研究者との共愉的な関わり合い:起業家研究の方法としての二人称的アプローチ2020

    • 著者名/発表者名
      伊藤智明・福本俊樹
    • 学会等名
      第9回「アントレプレナーシップ・コンファランス」
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2024-01-30  

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