研究課題/領域番号 |
19K13776
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 桃山学院大学 (2021-2023) 長崎大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
藤井 暢人 桃山学院大学, 経営学部, 講師 (70823350)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 従業員の創造性 / 組織的制約 / 創造的自己効力感 / チームの創造性 / 上司行動 / 職務特性 / チーム特性 / 創造性のマネジメント / パラドックス |
研究開始時の研究の概要 |
創造性研究には、従業員の創造性を促すために組織的制約を取り除けば取り除くほど、かえって創造性が阻害されてしまうという制約のパラドックスが存在する。本研究では、このパラドックスを紐解くために、次の3点を明らかにする。まず、従業員はいかにして優れたアイディアを生み出すのか確認する。次に、組織的制約は創造性のプロセスに対して、どのような影響を与えるのか検討する。最後に、上司行動は組織的制約と創造性のプロセスの関係を、どのように調整するのか検証する。以上より、本研究では組織的制約と創造性の関係を理解することで、制約のパラドックスを紐解くとともに、具体的な組織的制約のマネジメントを提示する。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、組織的制約と創造性の関係を理解することで、組織的制約が創造性を阻害する一方、促進する影響を持つという制約のパラドックスを紐解くことにある。 2023年度、本研究では先行研究のレビューおよび経験的調査が完了している。まず、先行研究のレビューとして、これまで着目されてきた時間・予算・仕事の手順のほか、仕事の負荷やストレスに着目し、創造性との関係について整理している。特に、仕事の負荷やストレスは、先行研究が着目してきた内発的動機づけとは異なるプロセスで、従業員の創造性に影響を与えることが明らかとなった。 次に、経験的調査として質問紙調査を実施している。質問紙調査では、研究開発に従事する従業員を対象に3時点の調査を行った。本調査によって収集したデータは、創造性に関わる活動と組織的制約の関係を中心に、調整的媒介効果に注目した分析を進めた。そこでは、職場における制約や仕事の負荷・ストレスが、創造的自己効力感を媒介し、創造的プロセスへの従事や創造的行動に影響を与えるという媒介効果に対して、どのような調整効果を持つかを検討している。さらに、上記の先行研究のレビューと質問紙調査の分析結果を踏まえ、論文投稿の準備と学会報告の準備を進めている。以上を通じ、組織的制約が創造性に与えるパラドキシカルな影響を紐解くとともに、時間や予算の制約を抱える企業に向けた、具体的な創造性のマネジメントの導出を目指す。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2023年度の研究の進捗状況はやや遅れている。これは、新型コロナウイルス感染症の影響により、当初予定していた参与観察やインタビュー調査に基づく質的調査が困難となったためである。そこで、昨年度に引き続き、今年度は理論研究と質問紙調査の実施に重点を置き研究を進めた。その結果、質問紙調査の実施と分析が完了したものの、研究成果の報告が次年度に延長したため、進捗状況はやや遅れていると判断した。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度の研究実施計画として、次の2点を検討している。第1に、分析結果に基づく先行研究のレビューの精緻化である。第2に、国際学会での報告と学術論文の執筆である。以上を通じ、これまで実施してきた理論研究と経験的調査の研究成果として報告を目指す。
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