研究課題/領域番号 |
19K13789
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 兵庫県立大学 (2020-2023) 関西大学 (2019) |
研究代表者 |
石橋 健 兵庫県立大学, 社会情報科学部, 助教 (30749221)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | バーチャルリアリティ / 顧客動線 / アイトラッキング / 店内販促 / 消費者行動モデル / 社会的影響 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、パスデータを融合した消費者行動モデルを構築し、店内販促の効果測定を通してその有用性を明らかにすることである。店舗実験では、購買行為に影響を与える要因を事前に把握することが容易ではない。そのため、既存研究では同じ調査対象であっても実験によって結果が異なるという問題が生じていた。本研究では、店舗実験における実験設計の困難さを軽減するために、バーチャルリアリティ(VR)技術を用いて顧客動線とアイトラッキングに関するパスデータを収集するシステムを開発する。このシステムを用いて収集したパスデータを融合したモデルを構築し、本提案の有用性を示す。
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研究成果の概要 |
本研究では、仮想現実技術を用いて複数のパスデータを収集し、消費者行動モデルの構築に使用できることを示した。複数のパスデータを用いた分析は、テスト実験で検証した店内広告や社会的影響に関する仮説に基づく検証や、仮説と異なる結果が得られた原因の検討に有効であることを示した。仮想空間は店内広告の設置位置や大きさを変更することが容易であり、様々な状況下での調査が可能である。本研究では複数のパスデータの融合については十分に検討できなかったが、仮想空間を用いた要因のコントロールと、要因間の関係性の分析により、消費者行動の理解を深めることができると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
仮想空間に作成した店舗で収集した顧客動線データやアイトラッキングデータのような複数のパスデータを用いて、小売店における消費者行動を分析できることを示した。店舗内の移動経路や店内販促との位置関係が広告や商品、売場への注目と意思決定に影響を与えており、さらなる調査が必要ではあるが、要因間の関係性を分析することで、消費者行動の理解を深められることがわかった。また、本研究で行ったテストのように、仮想空間を利用した実験は、実店舗ではコントロールが難しい要因を考慮した調査を行うことができる。仮想空間における実験と実店舗における実験と組み合わせは、消費者行動モデルの有効性の検証に有用と考えられる。
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