研究課題/領域番号 |
19K13797
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
横尾 陽道 千葉大学, 大学院社会科学研究院, 教授 (30382469)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 変革マネジメント / 組織文化 / 組織文化の形成プロセス / トップのリーダーシップ / 組織学習 / 不連続的変革 / 変革の遂行度 / 変革のスピード / 不連続的変革の後半プロセス / 国内製造業 / 管理職 / 一般従業員 / 変革の初期段階 / トップ・マネジメントのリーダーシップ |
研究開始時の研究の概要 |
申請者はこれまで組織文化の基本的形成プロセスと不連続的変革のマネジメント・プロセスとの類似性・関連性について,組織学習の視点を加味した理論研究を行ってきた。 本研究は,量的研究と質的研究をつなぐ研究デザインを検討し,変革期における組織文化の形成に関わる詳細な経営要因やプロセスを実証・解明することによって,不連続的変革の遂行度とスピードを高めるマネジメントのあり方を提示することを目的としている。 本研究を遂行することで,組織文化の形成プロセスに関わる理論モデルが精緻化されるのみならず,より実践性の高いマネジメントのあり方が提示され,組織の抜本的改革に取り組む企業の一助となることが期待される。
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研究成果の概要 |
本研究は組織文化の形成プロセスに関する理論枠組みをもとに,不連続的変革の詳細な組織プロセスについて,国内製造業の調査データを用いた分析によって明らかにした。ビジョンの浸透度が高い組織では,組織構成員の変化に対する意識と行動がポジティブな状態にある。このような組織では,組織文化の形成と不連続変革を推進していく上で重要な要因となる組織学習が促進される傾向にあり,全社的に価値ある成果に対する承認や職務範囲を超えた非公式的なコミュニケーション等が組織学習を促進する基盤になりうることが調査データからわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は,組織文化の形成プロセスに関する基本的な理論枠組みを組織における危機感の醸成・維持を課題とする変革期特有の枠組みへと発展させたことで不連続的変革のマネジメント・プロセスの分析が可能となったことと,調査データの分析よって変革マネジメントにおける詳細な要因やプロセスを確認できたことである。また本研究の社会的意義は,以上の研究結果をもとに高い危機感を醸成・維持しうる組織文化の形成および組織での定着推進に関係する具体的なマネジメント要因の把握によって,国内製造業での変革の遂行度とスピードを両立しうるマネジメントのあり方を示唆できたことである。
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