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メンバーの多様性がカテゴリの持続性に与える影響

研究課題

研究課題/領域番号 19K13798
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分07080:経営学関連
研究機関明治大学 (2022-2023)
一橋大学 (2021)
早稲田大学 (2019-2020)

研究代表者

谷口 諒  明治大学, 経営学部, 専任講師 (90801283)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
キーワードカテゴリ / メンバーの専門性 / スペシャリスト / コンテスト / 知識の深さ / 知識の幅 / 小説 / レジティマシー / レピュテーション / ステータス / メンバーシップ / メンバーの多様性 / 初期の成功 / 多様性に対する信念 / カテゴリの境界
研究開始時の研究の概要

本研究の目的は、あるカテゴリがどのような場合に持続もしくは消滅するかを定量的に分析することにある。カテゴリとは、簡潔に言えば「類似のものとみなされる集合へとモノゴトを分類する区分」のことであり、映画のジャンルなどが例として挙げられる。カテゴリの持続もしくは消滅といった現象は、イノベーションの普及と密接に関係する。本研究は、学問分野というカテゴリを分析対象とし、上記の問題を考察していく。

研究成果の概要

本研究の目的は、専門性で見た、メンバーの多様性が当該カテゴリの持続性に与える影響を明らかにすることであった。レビューから明らかになった既存研究の問題に対処するため、本研究では、日本のweb小説のデータセットを構築し、コンテストの審査通過を被説明変数とする分析を行った。その結果、(1)単一の専門性を持つ作者、すなわちスペシャリストの作品の方がスクリーニング・プロセスを通過する確率が高いこと、(2)そのスペシャリスト効果はカテゴリによっては逆に転じること、である。創造的成果の発現がカテゴリの持続性を左右するとすれば、この結果は、多様性の効果はカテゴリの特性に依存することを示唆している。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、日本のweb小説コンテストのデータを使い、生産者の専門性とカテゴリの持続に影響する創造的成果の関係を検証した。その分析からは、単一の専門性を持つ生産者が創造的成果の産出をするが、その効果はジャンル(カテゴリ)に依存する、という傾向が観察された。既存の経営学研究は、カテゴリの誕生に注視するあまり、誕生後の成長あるいは持続にはあまり関心を払ってこなかった。その点で、本稿の分析には学術的な意義がある。また、どのようなカテゴリが持続的に成長していくのかという問題は、企業の持続的な競争優位を考える上で重要である。その課題に取り組んでいる本研究には、一定の社会的意義もあるであろう。

報告書

(6件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (9件)

すべて 2024 2022 2021 2020 2019

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 3件)

  • [雑誌論文] いつ組織は共存を選択するか:曖昧な目標の創出と受容2022

    • 著者名/発表者名
      谷口諒
    • 雑誌名

      一橋商学論叢

      巻: 17 ページ: 28-41

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 組織に対する社会からの評価とその影響2022

    • 著者名/発表者名
      谷口諒
    • 雑誌名

      組織論レビューⅣ:マクロ組織と環境のダイナミクス

      巻: 4 ページ: 117-144

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 創造的なアイデアを『選ぶ』:チームを待ち受ける矛盾と困難2022

    • 著者名/発表者名
      谷口諒・高田直樹・村瀬俊朗
    • 雑誌名

      日本経営学会誌

      巻: 51 ページ: 32-46

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 資源の獲得と活用:正当性の獲得戦略が生み出す期待と誤解と混乱2020

    • 著者名/発表者名
      谷口諒
    • 雑誌名

      一橋商学論叢

      巻: 15 ページ: 59-72

    • NAID

      40022422780

    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] Double-edged swords or double-handed swords? The effect of novelty in the contest2024

    • 著者名/発表者名
      Ryo Taniguchi & Tetsuya Aoki
    • 学会等名
      Journal of Management Studies Publication Workshop
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 組織に対する社会からの評価とその影響2022

    • 著者名/発表者名
      谷口諒
    • 学会等名
      2022年度組織学会年次大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 組織に対する社会からの評価とその影響2021

    • 著者名/発表者名
      谷口諒
    • 学会等名
      2022年度組織学会年次大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] Combinations of memberships and issues in category dynamics2019

    • 著者名/発表者名
      Taniguchi, R.
    • 学会等名
      The EGOS and Organization Studies Kyoto Workshop 2019
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] カテゴリとメンバーシップ2019

    • 著者名/発表者名
      谷口諒
    • 学会等名
      2019年度組織学会研究発表大会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 国際学会

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2025-01-30  

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