研究課題/領域番号 |
19K13807
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 麗澤大学 |
研究代表者 |
横田 理宇 麗澤大学, 経済学部, 准教授 (20774269)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 中小企業 / 企業の社会的責任(CSR) / ソーシャル・キャピタル / ネットワーク / CSR / パフォーマンス / 企業の社会的責任 |
研究開始時の研究の概要 |
従来のCSR研究では,大企業を主な分析対象とし,ステークホルダー理論によってパフォーマンスへの影響が説明されてきた.しかし,この枠組では,中小企業のCSR活動は慈善活動やコストとして把握され,パフォーマンスへの影響を捉えにくかった.近年,中小企業のCSR活動にはソーシャル・キャピタルへの投資という側面があるとの有力仮説があり,ソーシャル・キャピタル理論からの説明の必要性が指摘されている.本研究では,ソーシャル・キャピタル理論を分析フレームワークとして,定性・定量調査による包括的研究を実施することで,中小企業のCSR活動がパフォーマンスに及ぼす正および負の影響とその発生メカニズムを検討する.
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研究成果の概要 |
本研究では,ソーシャル・キャピタル理論の枠組みから中小企業の企業の社会的責任(CSR)活動を捉えることで,CSR活動が企業のパフォーマンスに与える効果を考察した.従来のCSR研究では,ステークホルダー理論によってパフォーマンスへの影響が説明されてきたが,この枠組では,中小企業のCSR活動は,慈善活動やコストとして認識され,パフォーマンスへの影響を捉えにくかった.本研究では,ソーシャル・キャピタル理論を分析フレームワークとして用いることで,中小企業のCSR活動がパフォーマンスに及ぼす正および負の影響とその発生メカニズムを検討した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究を通じて,中小企業の地域社会に対するCSR活動は,ソーシャル・キャピタルの蓄積による経営者ネットワークの形成を通じてパフォーマンスに正・負の影響を与えていることを明らかにした.これらの影響は,CSR活動を通じて獲得されたソーシャル・キャピタルだからこそ発生する(少なくとも,影響度合いが強まる)ものであり,本研究によって,CSRの議論におけるソーシャル・キャピタル理論の適応可能性と有用性が示された.
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