研究課題/領域番号 |
19K13808
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 東京大学 (2020-2022) 中央大学 (2019) |
研究代表者 |
中村 寛樹 東京大学, 社会科学研究所, 准教授 (20645262)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ソーシャルビジネス / 社会起業家 / エコシスエム / SDGs / インパクト評価 / エコシステム / 社会企業投資 / 社会起業 / ソーシャル・ビジネス / ビジネス・エコシステム / SDGs |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,ソーシャル・ビジネス(SB)に着目し,地域や社会全体における実践者や支援者との有機的なつながりをエコシステム(生態系)として捉え(これを,ソーシャル・ビジネス・エコシステム(SBE)とする),その潜在性を定量的に明らかにすることを目的とする.SBは持続可能な開発目標(SDGs)で示される社会課題を解決するものであり,SBEを分析することで,SDGsにおける今後の施策方針を提示できる.具体的には,現状のSBの実践者や支援者のみならず,どの分野にどのくらいの潜在的な実践者や支援者がいて,そのつながりをどのように形成していくかについて定量的に議論する.
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研究成果の概要 |
本研究では、ソーシャルビジネス(SB)に着目し、特にSBが必ずしも盛んとは言えない日本を対象に、ソーシャル・ビジネス・エコシステムの潜在性について考察した。個人を、SB実施者・支援者、さらにはそれらの潜在的SB実施者・支援者(潜在者)に類型化し、SDGsに関連する変数などを入れてSB支援者(もしくは潜在者)を規定する要因(変数)を明らかにした。また、それらの日本における地域的特性も考慮に入れた。加えて、それらの知見をもとに、いかにSB支援者と実施者を有機的に結びつけるか、そのためにはどのような仕組みづくりや評価の在り方が必要かについて、理論的・実践的検討を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来のソーシャル・ビジネス(SB)研究は、実践事例や解決すべき社会課題に焦点があてられ、地域における実践者や支援者との有機的なつながりであるソーシャル・ビジネス・エコシステム(SBE)としての分析は十分ではなかった。そこで、本研究を実施し、次のことが示された。まず、SBが盛んでない日本では、SB無関心層が多く、そこに働きかける仕組みが有効である。また、SB実施経験者が、SB支援者になる傾向にある。さらに、SBEは、潜在的SB層へSB実施者・経験者の伴走支援が可能となる中規模コミュニティとして機能させることが有効である。これらにより、いかにSBEづくりを行っていくか明確になり、その意義は大きい。
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