研究課題/領域番号 |
19K13810
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 武蔵大学 |
研究代表者 |
鈴木 真也 武蔵大学, 経済学部, 教授 (70637561)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 国際M&A / 研究開発活動 / クロスボーダーM&A / グローバル研究開発 / 技術連携 / M&A |
研究開始時の研究の概要 |
日本企業の国際経営における合併・買収(M&A)の重要性が近年高まっており、技術の獲得を目的とした海外M&Aも増加している。本研究では、企業による国際的なM&Aを通じた外部技術の獲得とグローバル研究開発体制の構築に対してM&Aが与える影響を、技術アライアンスとの関係や海外拠点の統合過程に焦点を当てながら、データを用いて定量的に検証する。これにより、海外M&Aの成功率を高めるために他社との連携やM&A実施後の統合過程を効果的に進める方策を明らかにすることを目指す。
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研究実績の概要 |
これまで実施してきた研究により得られた分析結果を国内外の学会で報告することで、研究成果を広く社会に公表した。また、研究成果について学術雑誌等への投稿準備を行った。 加えて、研究をより発展させるために国際的な研究協力を進め、在外研究という形で米国に滞在した。その結果、大規模なデータベースへのアクセスが可能となり、分析対象を日本企業に限定せずに各国の多国籍企業を対象とした分析を実施できるようにデータベースの拡張を行った。具体的には、各種の大規模な企業データベースを用いて、分析に使用可能なM&Aに関するデータを収集し、データベースを構築した。まず、近年各国で行われたM&Aの買収企業・被買収企業等のデータを収集し、要件を満たさないケース等を除外することで、分析に使用可能なM&A案件を特定した。また、それらの実施された時期や各企業の立地する国・地域等の情報も収集し、データ分析に利用可能な形式への変換を行った。これらの情報をもとに、各M&AをクロスボーダーM&Aと国内M&Aとに分類し、買収企業立地国と被買収企業立地国の組み合わせに関して、どのような国の組み合わせでのクロスボーダーM&Aが多いのか分析した。加えて、今後の分析で使用するために、企業ごとの分析期間中のM&Aの実施回数や、他社とのM&A共同実施などを識別する情報、あるいは様々な財務指標等を取得する作業を行った。 これらの作業により、各国の多国籍企業を対象とした分析を実施できるようにデータベースの拡張を行うことで、単一の国の企業のみならず、多くの国の企業を対象とすることが可能となり、より一般的な文脈の下での分析が可能となることに意義がある。また、これにより各国の多国籍企業間の比較が可能となる点も重要である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
これまでの研究成果を国内外の学会で発表するとともに、学術雑誌等への投稿の準備を行っている。また、研究をより発展させるために国際的な研究協力を進め、当初の計画に比べ分析対象を広げてデータセットの拡充に取り組んでいる。これらにより、当該年度に予定していた研究内容をほぼ実施できたため。
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今後の研究の推進方策 |
これまで行ってきた日本企業を対象とした研究の成果を、国内外の学会での報告や学術雑誌等への投稿を通じて社会に公表していく。また、引き続き、各国の多国籍企業を対象とした分析を実施できるように分析用データベースの拡張を進め、より一般的な文脈の下での分析を行う予定である。
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