研究課題/領域番号 |
19K13812
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 明治学院大学 |
研究代表者 |
林 祥平 明治学院大学, 経済学部, 准教授 (30757109)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 社会的投影 / 組織社会化 / 文化 / ダイバーシティ / 互恵性期待 / 組織的同一化 / 共有的認知 / 社会的投射 / リーダーシップ / 営業行動 / 人材育成 / コンセンサス |
研究開始時の研究の概要 |
研究目的は「従業員がどのように認識の共有を周囲と行っているのか」、そのメカニズムを明らかにし、マネジメント方法を解明することである。この目的を達成するためには、まず既存研究でどこまで議論が進んでいるのか、あるいはどのように既存研究を応用できるのかを把握する必要がある。ある程度の理解が進んだところで、①探索的調査をし、実際のデータから理解を深める。量的データでは得られない情報を②インタビュー調査で補完し、導出した仮説を③質問票調査で検証する。このようにして具体的な施策の提言につなげることを考えている。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、従業員が仕事環境の中でどのようなメカニズムで社会的投影を行い、それを組織が如何にマネジメントしうるのか、そして社会的投影によってどういった行動が説明できるのかを明らかにすることである。実験や質問紙調査を通じて得られたデータを分析した結果、以下のことが明らかになった:(1)社会的投影は文化やダイバーシティの影響を強く受ける;(2)組織社会化が社会的投影に正の影響を与える;(3)組織的同一化の効果は社会的投影が調整する;(4)対外的なコミュニケーションにおいて社会的投影は効果を持つ。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
社会的投影は集団形成とその後の集団メンバーへの協力的態度を説明する上で重要な概念である。この概念は主に社会心理学で研究が重ねられてきたが、組織、とりわけ仕事状況においての研究は限られている。本研究は、仕事状況における社会的投影に着目し、その効果およびマネジメントの可能性を明らかにした点で学術的な意義があると考えられる。
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