研究課題/領域番号 |
19K13814
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
鳥田 友起 早稲田大学, 産業経営研究所, 助手 (40835005)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | コーポレート・ガバナンス / 資本主義 / 脱グローバル化 / グローバル化 / 制度 / Corporate governance / Japan / imitation / window dressing / hybrid model / corporate governance / Configuration / Imitation |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、なぜ、日本においてコーポレート・ガバナンスの同型化が近年進行しているのか?また、どういった特性を有する企業のコーポレート・ガバナンスモデルが模倣される可能性が高いのだろうか?という疑問に取り組んでいる。例えば、ライバル企業の多くが採用しているモデルを企業は模倣するかもしれない。あるいは、日経コーポレート・ガバナンス評価において高い名声を得ている企業の多くが導入しているモデルを企業は参照する可能性が高いのかもしれない。上述の要因を含めて、模倣動因に関する先行研究に依拠した複数の仮説を構築し、それらを統計的に検証することを本研究は目指している。
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研究成果の概要 |
本研究プロジェクト下において、コーポレート・ガバナンスの変遷は、企業間レベルの要素によってもたらされるという主張を定量的に検証した論文である。具体的には、模倣という概念を活用することによって、他社を模倣しながら、コーポレート・ガバナンスの改革に取り組む可能性が高いということを明らかにし、論文として掲載された。 学会発表を行った論文は、合理的な理由で株主志向を採用したとしても、ネットワークのような既存の制度環境に埋め込まれている場合には、非合理的な理由で、ステークホルダー志向へと変遷する可能性が高いということを定量的に明らかにした研究である。この研究は、海外学会での発表を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
コーポレート・ガバナンスの株主志向への変遷を企業間レベルの要因から検証した研究は、限定的である。それゆえに、優れた企業の動きに従って、コーポレート・ガバナンス改革を行うという発見は、学術的な意義を有している。 さらに、コーポレート・ガバナンスのステークホルダー志向から株主志向を経由して、ステークホルダー志向に回帰するメカニズムに目を向けた研究は、新しい研究領域であり、研究数は限定的であり、メカニズムに関する知見も少ない。けれども、近年、見ることが出来る事象であることは疑いようのない事実である。それゆえに、本研究は、学術的にも社会的にも重要な意義を有していると言うことが出来る。
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