研究課題/領域番号 |
19K13820
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 立命館アジア太平洋大学 |
研究代表者 |
篠原 欣貴 立命館アジア太平洋大学, 国際経営学部, 准教授 (50781457)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | social entrepreneurship / social entrepreneur / strategy / social impact / gender / inclusion / empowerment / social innovation / Social Entrepreneurship / Strategy / Empowerment / Inclusive / Gender / Nationality / ソーシャル・アントレプレナーシップ / 戦略 / ミッション・ステートメント / ジェンダー |
研究開始時の研究の概要 |
持続可能な発展を目指す現代において、ソーシャル・アントレプレナーは貧困や環境問題、その他の社会問題を解決する政府以外のアクターとして注目を集めている。本研究は「ソーシャル・アントレプレナーは社会的目的と経済的目的を達成する上で、どのような戦略を立てているのか、その戦略の立案プロセスに何が影響を与えるのか」への解答を導くことを目指す。そして、ソーシャル・アントレプレナーのテキストデータと組織のミッション・ステートメントの分析を通じて、ソーシャル・アントレプレナーの掲げるミッション、ジェンダー、そして国の文化の次元が彼ら・彼女らが立案する戦略のタイプにどのように影響を与えるのかを明らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は「ソーシャル・アントレプレナーは社会的目的と経済的目的を達成する上で、どのような戦略を立てているのか、その戦略の立案プロセスに何が影響を与えるのか」を明らかにすることである。本研究ではまずソーシャル・アントレプレナーに関するテキストデータを収集し、テキストマイニングを通じて戦略の特徴を明らかにした。また、こうした戦略において男女差が存在するのかについても明らかにした。具体的には、女性のソーシャル・アントレプレナーがempowerment と inclusivity に関する戦略を立案する可能性が有意に高かった一方、男性のソーシャル・アントレプレナーは community development, business, innovation, and low cost といった戦略を立案する可能性が有意に高いということも明らかにした。また、本研究ではソーシャル・アントレプレナーへのインタビュー調査も行った。 最終年度においてはソーシャル・アントレプレナーシップに関する男女差についてのレビュー論文のとりまとめを行った。ProQuest、Web of Science、EBSCO host のデータベースを用いてソーシャル・アントレプレナーシップに関する論文のうち、女性に関するものを抽出した。6776件のデータが抽出されたが、そのうち Journal Quality Listに記載されているジャーナルの論文の論文のみを抽出した。その結果、72本の論文を抽出した。最後に、これらの論文に目を通してソーシャル・アントレプレナーとジェンダーに関する論文であるかを確認し、最終的に55本の論文を抽出した。こうした女性のソーシャル・アントレプレナーシップに関する研究の渉猟は今までされておらず、本研究がソーシャル・アントレプレナーシップの理論的貢献を果たすことにつながる。
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