研究課題/領域番号 |
19K13821
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07090:商学関連
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研究機関 | 小樽商科大学 |
研究代表者 |
鈴木 和宏 小樽商科大学, 商学部, 教授 (10708366)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ブランド経験 / 価値共創 / 消費体験 / 顧客経験 / ブランドエクスペリエンス / 同時的消費経験 / 統合的消費経験 / サービス経験 / ブランド・エクスペリエンス |
研究開始時の研究の概要 |
近年はブランド経験やブランド価値の共創に対し学術・実務双方で注目が集っている。しかし、どのようなブランドとブランドが価値共創を行えば、より良いブランド経験や顧客経験を形成するのかについては検討の余地がある。そこで、本研究では複数ブランドの消費体験によるブランド経験および顧客経験の形成メカニズムの究明する。 具体的には、同一消費シーンにおける複数ブランドの消費体験(joint consumption experience; 合同的消費体験)と、ブランド経験の関係を検討する。研究成果は、ブランド経験の構築を目指す企業間連携において、連携相手の選択や連携方法に示唆を提供することができると考える。
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研究実績の概要 |
本年度は、同時的消費に関する事前調査と実験調査を実施した。具体的には、実験調査では本学の学生を対象として、クラッカーとチョコレートスプレッドを同時消費してもらい、①消費体験(感覚的経験、感情的経験、知的経験、関係的経験)、②体験の統合度、③体験への没入度、④体験への態度などを測定した。クラッカーとチョコレートスプレッドにはそれぞれに異なるブランドが付与されており、調査協力者には一致度が高いブランドの組み合わせ、もしくは、一致度が低いブランドの組み合わせのもの、どちらか一方を消費して貰った。どちらのグループも消費したクラッカーとチョコレートスプレッドは同一のものであり、ブランド名のみを変更して調査を行った。調査後には、調査協力者には本来のブランド名を伝達した。 また、当実験調査に先立ち、一致度が高いブランドの組み合わせと一致度が低いブランドの組み合わせを探るため、事前調査をweb調査にて4回行った。事前調査では、ブランド認知、ブランド態度、ブランド・イメージを測定し、ブランドの組み合わせにおいて一致度が高い組み合わせと低い組み合わせを決定するとともに、ブランド態度において組み合わせ間で大きな違いが出ないような組み合わせを決定した。 なお、本調査により取得したデータについては現在分析中であるため、分析結果を本稿では公表できないが、次の調査と合わせて結果が出次第、論文などにて公表する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究は令和元年度から令和4年度までの新型コロナウイルスの影響により、大幅に遅れている。その具体的な理由としては、先行研究に倣うと飲食を伴う実験調査の実施が必要であり、これを延期していたためである。本年度は本プロジェクトにある4つの達成目標のうち、3つ目の目標である2ブランドの同時的消費体験について検証を行った段階である。
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今後の研究の推進方策 |
本研究は令和5年度で終了予定であったが、遅れが生じているため研究期間をもう1年延長した。同時的消費については1度目の調査が終了したため、条件を変えて2度目の調査を本年度の前期中に行う予定である。また、同時的消費がブランド経験に与える影響についても本年度の後期に検証する予定である。
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