研究課題/領域番号 |
19K13823
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07090:商学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
高橋 史早 長崎大学, 経済学部, 助教 (60839695)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 顧客価値 / 口コミ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究課題「小売サービスにおける顧客価値に関する実証研究」は、顧客価値 (customer value)における商品特性の影響および口コミとの関係を明らかにすることを目的としている。顧客価値は、顧客が製品やサービスに対して抱く有用性の評価であり (Zeithaml, 1988)、主に消費者行動研究の一部において研究されてきた (e.g., Holbrook,1994; Mathwick et al., 2001)。この概念は、企業が顧客満足や再利用意向を高める上で重要であるが、小売サービスにおける商品特性の影響、および口コミとの関係は研究されてこなかった。そこで本研究は、商品特性と口コミを顧客価値モデルの枠組みの中に取り込み、その関係を定量的・定性的に検討する。
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研究実績の概要 |
本研究課題「小売サービスにおける顧客価値に関する実証研究」は、顧客価値 (customer value)における商品特性の影響および口コミとの関係を明らかにすることを目的としている。顧客価値は、顧客が製品やサービスに対して抱く有用性の評価であり 、企業が顧客満足や再利用意向を高める上で重要である。顧客価値次元については、申請者(高橋, 2018)が開発した「品質的価値」「価格的価値」「効率的価値」「審美的価値」「娯楽的価値」「認識(学習)的価値」の6次元を検討する。また、本研究のモデルでは、上記の顧客価値次元に加えて、「口コミ受信 」「口コミ発信」「再利用意向」「顧客満足」「商品特性(最寄品/買回品)」を検討する。 今年度の研究成果は、大きく2点ある。第一に、顧客価値と口コミの関係を中心に、文献調査を実施した。また、これらの文献調査を踏まえ、質問紙の原案を作成した。来年度はこれらをもとに質問紙調査を実施する予定である。 第二に、昨年度から引き続き定性調査の手法について検討したことにある。本研究は上述した質問紙調査を実施した後、得られたモデルを定性的に検討するために、インタビュー調査を実施することを予定している。分析手法として用いる予定であるグランデッド・セオリー・アプローチに加え、近年マーケティング領域で用いられているQCAについて、詳細な検討を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
文献調査等の調査準備に時間を要したため、調査の実施は令和5年度になる見込みである。 また、新型コロナ感染症の影響で調査の実施環境の検討を要した。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度は質問紙調査およびインタビュー調査を実施し、その結果を国内学術誌に投稿する予定である。zoom等を活用し、他の研究者からの助言を求めながら進めていきたい。 最終的なモデル構築を目指す計画である。
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