研究課題/領域番号 |
19K13824
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07090:商学関連
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研究機関 | 高崎経済大学 |
研究代表者 |
三富 悠紀 高崎経済大学, 経済学部, 准教授 (60827856)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 時間圧力(タイムプレッシャー) / 期間限定 / 残り時間 / 希少性 / 値引き / 期間限定セール / 時間圧力 / 消費者行動 / 期間限定商品 / 入手困難性 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、期間限定商品を対象として、期間限定商品の販売終了までの残り時間の変化によって、消費者の期間限定商品に対する購買意向がどのように変化するか捉えることを目的とした研究である。 研究計画としては、初年度に1ヶ月の期間限定商品を対象として、期間限定商品の販売が終了するまでの残り時間によって、消費者の購買意向が異なるのか、異なるのであればどのように変化するのかを捉えることに着手する。2年目で消費者の商品に対するこだわりや知識量などによる影響についても考慮する。
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研究成果の概要 |
本研究の課題は、「期間限定」において時間圧力(タイムプレッシャー)が消費者の情報処理と購買意図に与える影響を明らかにすることである。期間限定セールを対象として、期間限定表示の有無と割引率の高低(5%の値引き率と20%の値引き率)を操作したアンケート実験に実施した。分析結果から期間限定セールにおいて、期間限定が課されるだけではなく、適度な値引き率が設定されることで消費者はより時間圧力を強く知覚することが明らかになった。また時間圧力を知覚することで、消費者の情報処理の方法が変化し、商品に対する価値、ならびに購買意図が高まることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで「期間限定」の表示は、「販売期間を逃してしまうと手に入らなくなる」と知覚させ、商品の魅力を高めることが指摘されてきた。しかしながら「期間限定」の表示が、時間圧力の知覚に影響に与えることには注目されていなかった。本研究の学術的貢献としては、僅かな割引率の期間限定セールで時間圧力を知覚しないが、20%の割引率であれば時間圧力を知覚することが明らかになった。また時間圧力が、知覚価値に影響を与え、消費者の購買を促せることが明らかになったことが挙げられる。昨今、ECサイトではセール終了までの時間を強調しており、本研究の結果はそれらの施策の効果を理解する一助になると考えられる。
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