研究課題/領域番号 |
19K13826
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07090:商学関連
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研究機関 | 東北学院大学 |
研究代表者 |
竹内 真登 東北学院大学, 経営学部, 准教授 (50805025)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | マーケティングリサーチ / コンジョイント分析 / 文脈効果 / 調査回答 / ログデータ / 不注意回答 / コンジョイント測定法 / 行動ログ |
研究開始時の研究の概要 |
一般的に、マーケティングリサーチ結果は企業の商品開発や広告戦略、更には重要な経営意思決定等を支援する役割を持っており、ここで得られる結果に誤りがあれば、誤った商品開発や広告投下等を行ってしまう恐れがある。こうした課題に対して、本研究はマーケティングリサーチでの調査回答と実際の行動との間に生じる可能性のある乖離について、その大きさや方向(過大回答か過少回答か)を把握し、行動経済学的指標や心理学に基づく尺度等との関連に基づき乖離の生じる要因を理解することを目的としている。更に、調査と事実の乖離の要因を理解したうえで、様々な改善策を検討し、乖離の低減を試みることを想定している。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、調査回答と実際の行動との間の乖離を、行動経済学や心理学、調査方法論などの関連分野での理論やメカニズムに基づいてその要因を理解し、改善策を用いて改善することにある。成果の一つを取り上げると、文脈効果のなかでも魅力効果が調査での選択行動に生じるものの、実際の購買行動では生じないのではないかという観点からコンジョイント分析に文脈効果を考慮した。その結果、文脈効果の影響を低減することで、実購買の予測精度向上に寄与出来ることを例証した。以上の研究成果は査読付き論文として公刊されている。またそれ以外の研究成果も査読付き論文への公刊を目指して作業を進めている状況にある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一般的に、マーケティングリサーチ結果は企業の商品開発、更には重要な経営意思決定等を支援するといった役割を持っているため、その精度向上は重要な意義を持つ。また、行動経済学が注目されるなか、マーケティングリサーチ業界でも行動経済学の知見を応用することに高い関心を集めているものの、関連した学術研究はあまり実施されておらず、実務的要請に答えられていない状況にあった。本研究はこうした実務的・社会的な意義に答えることを意図している。また本研究の成果の一つとして公刊された査読付き論文が日本商業学会で優秀論文賞を受賞しており、本研究の学術的意義が高く評価されるに至っている。
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