研究課題/領域番号 |
19K13828
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07090:商学関連
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研究機関 | 亜細亜大学 |
研究代表者 |
福田 怜生 亜細亜大学, 経営学部, 准教授 (80806422)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | VR / マーケティング / マーケティング・コミュニケーション / メタバース / 体験 / 没入 / 消費者行動 / バーチャル・リアリティ / マーケティング・コミュニケーション論 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、没入を促進する新たなマーケティング・コミュニケーション(MC)の媒体としてバーチャル・リアリティ(VR)に着目し、その効果と没入の促進要素を解明する。そのために、1)VR特有の没入促進要素の解明(2019年度)、2)既存媒体と比較したバーチャル・リアリティを用いたマーケティング・コミュニケーション(VRMC)の効果の解明(2020年度)、3)物語型のVRMCコンテンツの開発(2021年度)、及び4)開発したコンテンツの効果検証(2022年度)を行う。これらの検討によりVRMCの効果と没入促進要素を明らかにする。本研究は、VRMCの有用性を示唆するものであるとともに、効果的なVRMCのコンテンツを開発するための基盤となる。
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研究成果の概要 |
本研究では、バーチャルリアリティ(VR)とメタバースをマーケティング戦略に応用し、消費者の行動に及ぼす影響を分析した。まず、最新のVR研究をレビューし、その研究領域を整理した。次に広告を対象として、物語性が消費者の没入を促進し、ブランドへの好意的な態度を形成することを明らかにした。さらに、メタバース環境下での実験を通じ、VRが提供するリアルタイムのインタラクションと他ユーザーの存在感が、製品の希少性認識とブランド評価にどのように作用するかを検証した。その結果、メタバース内で他者の存在を意識した場合、希少性がブランド評価に与える正の影響が強まり、この効果は社会的価値を媒介することが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、VRとメタバースというマーケティングの新領域における消費者行動のメカニズムを実証的に解明した点にある。物語性による没入効果や、希少性と社会的価値の関係性を示したことで、VRとメタバースを活用したマーケティング戦略の理論的基盤を提供した。 社会的意義としては、ウィズコロナ時代におけるVRとメタバースの活用可能性を示唆した点が挙げられる。対面でのコミュニケーションが制限される中で、VRとメタバースは、臨場感のある仮想空間を提供し、ブランドと消費者をつなぐ新たな接点となり得る。本研究は、企業がVRとメタバースを効果的にマーケティングに活用する上で、重要な示唆を与えるものである。
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